睡眠障害治療薬「モディオダール」特発性過眠症で効能追加 アルフレッサ ファーマ・田辺三菱製薬

 アルフレッサ ファーマと田辺三菱製薬は21日、両社が共同販売している睡眠障害治療薬「モディオダール錠」について、「特発性過眠症に伴う日中の過度の眠気」の効能・効果に係る承認事項一部変更承認を取得したと発表した。今回追加承認された効能・効果は、国内で同剤が初めて。
 特発性過眠症は、日中の眠気が主要症状だが、眠気の性質がナルコレプシーとは異なり、日中の眠気や居眠りが長時間続く、居眠り後や朝の起床時もリフレッシュせず寝ぼけの状態がしばらく持続する(睡眠酩酊)特徴を示す。
 モディオダール錠は、ナルコレプシー、閉塞性睡眠時無呼吸症候群(OSAS)に加え、特発性過眠症に伴う日中の過度の眠気により、日常生活に様々な支障が生じている患者に対するQOL向上が期待される。
 なお、厚生労働省の指導に基づくさらなる厳格な適正使用推進のため、今後、同剤の使用にあたっては、医師・医療機関および薬局の登録が必要になる。
 ただし、本年8月31日までは経過措置期間となり、同期間中は、従前の手順に則り、処方、調剤は可能である。経過措置期間終了後は、未登録の医師・調剤薬局では同剤の処方、調剤を行えなくなるので、経過措置期間終了までに登録を要する。
 現在、「モディオダール」は、日本を含む世界37か国で承認されている。日本では2007年3月より「ナルコレプシーに伴う日中の過度の眠気」の治療薬として両社が共同販売を開始した。2011年11月には、国内初となる「持続陽圧呼吸(CPAP)療法等による気道閉塞に対する治療を実施中の閉塞性睡眠時無呼吸症候群に伴う日中の過度の眠気」に対して効能追加の承認を受けている。

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