米国マサチューセッツ州 に新たなライフサイエンス拠点開設 アステラス製薬

 アステラス製薬は10日、米国マサチューセッツ州 ケンブリッジ・クロッシング近隣地区に新たなライフサイエンス拠点を開設すると発表した。
 新ライフサイエンス拠点の所在地は、DivcoWest社が所有する同地区のモルガン・アベニュー441番地。この投資により、世界のライフサイエンスイノベーションの中心地の1つであるボストン周辺エリアにおいて、イノベーションを加速し、患者に「価値」を提供するために研究開発の拠点を拡大し、プレゼンスを確立していく。
 アステラス製薬は、2024年中に新拠点の2フロア(約6万2,000平方フィート)に入居し、研究室エリアとオフィスエリアを設置予定だ。
 研究室エリアは、Mitobridge部門の研究スペースに加え、創薬アクセレレーター部門が外部パートナーと協業するインキュベータースペースを設ける。
 現在、ボストンを拠点としている開発、メディカル、事業開発および研究の従業員数100名が、今後、新拠点で勤務する。
 アステラス製薬とDivicoWest社は、社会のサステナビリティと環境負荷低減へのコミットメントの一環として、同施設についてLEEDゴールド認証およびWiredScoreプラチナ認証の取得を目指す。
 なお、同件によるアステラス製薬の通期(2024年3月期)連結業績への影響は軽微である
 
◆谷口忠明アステラス製薬のメディカル担当CMO (Chief Medical Officer)のコメント
 ケンブリッジにおける新拠点への投資は、アステラス製薬にとって重要なマイルストンである。ボストンエリアでの我々のプレゼンスをより一層向上させ、イノベーションおよびコラボレーション機会のさらなる創出を目指す。
 我々は、今回の取り組みを働き方を進化させ、新たなコラボレーションを促進し、バイオ医薬品産業のエコシステムにおける新たな機会に繋げるための戦略的アプローチと捉えている。
 我々は、このエリアの活気あるライフサイエンスエコシステムを活用し、患者さんの治療効果につながる科学を推進できると期待している。

◆Mark Roopenian DivcoWest社Managing Directorのコメント
 アステラス製薬をケンブリッジ クロッシング地区に迎えられることを大変嬉しく思う。目的にあわせた設計により、同地区は、世界有数のライフサイエンスおよびバイオテクノロジー企業の拠点となり、先進的な企業が、今日の研究開発に必要とする環境と、従業員が求める活気に満ちたコミュニティを提供している。
 アステラス製薬がクロッシング地区の一員となり、パートナーとなることを心待ちにしている。

◆志鷹義嗣アステラス製薬の研究担当CScO (Chief Scientific Officer)のコメント
 新拠点は、イノベーションとコラボレーションの文化を促進する目的で設計される。共有リソース、柔軟なワークスペース、部門や会社を超えたコラボレーションを目的とした専用エリアの提供により、チームのシームレスな連携が可能になり、社内外の多様な専門性を活用できる。
 さらに、創薬アクセレレーター部門が運営するインキュベータースペースを通じて、革新性の高い外部組織を支援し、アステラス製薬がパートナーに選ばれる新たな機会が生まれることを期待している。

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