塩野義製薬は、2022年11月24日~2023年3月19日までの新型コロナ経口治療薬「ゾコーバ」の使用状況や副作用に関する市販後調査の第8回中間報告を、同社医療関係者向けサイトで公表した。その間の推定使用患者数は3万7746人で、重篤な副作用報告は、アナフィラキシー反応1件、低血圧1件、麻痺性イレウス1件、流産1件、月経中間期出血1件、低体温1件の合計6件あった。
使用患者の年齢群別内訳は、10歳以上20歳未満3455人、20歳以上30歳未満6576名、30歳以上40歳未満7006人、40歳以上50歳未満8137人、50歳以上60歳未満6660人、60歳以上70歳未満2686人、70歳以上80歳未満1502人、80歳以上90歳未満1175人、90歳以上549人。年齢別では、20代から50代の使用が多く、全体の75.2%を占める。
副作用は、重篤症例6件、非重篤な副作用例数は691件。
691件の内訳は、神経障害132件(頭痛103件など)、胃腸障害386件(下痢191件、悪心100件、嘔吐39件など)、皮膚および皮下組織障害78件など。
また、現在、肝機能障害を有する被験者を対象とした臨床薬理試験を実施中で、市販直後調査において現時点で、中等度の肝機能障害のある患者へゾコーバを投与した症例が6例集積されている。現時点で副作用等の発現はない。