国内でスキリージの新規剤形「皮下注360mgオートドーザ」発売 アッヴィ

 アッヴィは13日、スキリージの新規剤形「スキリージ皮下注360mgオートドーザー」を同日に発売したと発表した。スキリージは、IL-23を選択的に阻害する生物学的製剤で、同剤形は、2022年9月26日に製造販売承認され、11月16日に薬価収載されたもの。
 新たな剤形のスキリージ皮下注360mgオートドーザーは、薬剤が充填されたカートリッジと、自動注入器(オートドーザー)から構成されている。投与時間は最大5分であり、治療時の患者負担軽減が期待される。
 クローン病の寛解導入療法の適応があるスキリージ点滴静注600mgは、2023年1月13日より先行して販売している。スキリージ皮下注360mgオートドーザーの発売により、クローン病患者の維持療法における新たな治療選択肢が提供可能となる。
 スキリージは、2022年9月に既存治療で効果不十分な中等症から重症の活動期クローン病を効能・効果として製造販売承認を取得した。同承認により、スキリージは日本において、尋常性乾癬、関節症性乾癬(乾癬性関節炎)、膿疱性乾癬、乾癬性紅皮症に続く5番目の適応症を得た。
 クローン病は、現時点では完治につながる治療法が見つかっていない指定難病である。症状が良くなったり(寛解)悪くなったり(再燃)を繰り返すことが多く、長い経過の中で重症化し、入院や手術が必要になることも少なくない。
 そのため、クローン病の治療では、できるだけ早期に治療をはじめ、疾患をコントロールして症状が落ち着いている状態である寛解を維持し、患者さんの生活の質(QOL)を高めることが重要である。
 活動期には寛解導入療法を行い、寛解導入後は寛解維持療法を長期にわたり継続することがクローン病の治療での原則だ。同発売により、スキリージによるクローン病の寛解導入療法と維持療法での治療を、患者に届けられるようになった。

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