第一三共は26日、トラスツズマブ デルクステカンについて、欧州連合(EU)においてHER2低発現の乳がんにおける適応追加承認を取得したと発表した。
対象は、転移再発で化学療法を受けた(周術期化学療法による治療期間中または終了後6ヵ月以内に再発した場合を含む)HER2低発現の手術不能または転移性乳がん。
同適応は、2022年6月開催の米国臨床腫瘍学会(ASCO 2022)で発表された化学療法による前治療を受けたHER2低発現の乳がん患者を対象としたグローバルP3試験(DESTINY-Breast04)結果に基づき、欧州委員会(EC)より承認された。
同剤は、欧州において、HER2低発現の乳がんを対象に承認された初めての抗HER2療法である。
同承認により、第一三共はアストラゼネカより開発マイルストンとして1億5000万米ドルを受領する。