企業のLGBTQへの取り組みを評価する「PRIDE指標」で最高評価「ゴールド」受賞 武田薬品

 武田薬品は11日、LGBTQへの取り組みを進める日本企業の1つとして、2022年「Pride指標」において2年連続で最高評価「ゴールド」を受賞したと発表した。
 多様性、公平性、包括性(DE&I)の一環として推進するLGBTQ(レズビアン・ゲイ・バイセクシュアル・トランスジェンダーなど)が働きやすく帰属意識をもてる職場づくりへの包括的な取り組みが評価されたもの。
 PRIDE指標では、企業等の団体がLGBTQに関して共通して実施できるような取り組みを、行動宣言(差別禁止方針等)、当事者コミュニティ、啓発活動(研修等)、人事制度・プログラム(福利厚生等)、社会貢献・渉外活動と5つに分類。
 5つの評価指標の名称をPRIDEの各文字に合わせて、1 Policy(行動宣言)、2 Representation(当事者コミュニティ)、3 Inspiration(啓発活動)、4 Development(人事制度・プログラム)、5 Engagement /Empowerment(社会貢献・渉外活動)としており、各分野に細かな評価規定を設定している。
 武田薬品は、今回、5つすべての分野を満たし、2年連続で「ゴールド」に選定された。受賞の背景となった取り組みには次の内容が含まれる。
・差別的言動の禁止を行動規範やその他のポリシーに盛り込む

・LGBTQ情報に関する社内イントラネットのリソースと連絡窓口を従業員に提供

・外部向けキャリアサイトにLGBTQ+専用ページを設定(DE&Iサイト、LGBTQ+ページ)

・日本国内のLGBTQ+を含む従業員に対して包括的な福利厚生を提供

・東京のグローバル本社ビルおよび大阪本社ビルに誰でも使用可能なユニバーサルトイレを設置

・従業員ネットワーク「Takeda Resource Group」の1つである「TAKE PRIDE」へのエンパワーメントと経営陣の参加

◆ヘイデン・マヤヤス東京グローバル本社グローバル・ダイバーシティ、エクイティ&インクルージョン(DE&I)責任者のコメント
 2年連続となる今回の受賞は、従業員ネットワーク「Pride Japan」などのタケダ社内の多くのグループが、多様性、公平性、包括性を自主的に推進する継続的な取り組みを行っていることの証となるものである。
 タケダのバリューが当社のコミットメントから事業活動に至るまでのすべての原動力となっており、また、誠実に事業活動を行う5万名を超える従業員を後押しし、コミットメントへの責任感を生みだしている。
 すべての声に耳を傾けられる、真に働きやすい職場環境を創出することは、DE&Iの目標の中心にあるものである。PRIDE指標で「ゴールド」に選定されたことを誇りに思い、当社の取り組みが持続可能なものであるという事実への肯定と捉えている。

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