感情を豊かにする50の言葉を学ぶ世界唯一の“きもち”絵本発売開始 NTT印刷

コロナ禍でこそ求められる子どもの感情発達サポート

NTT印刷は、子ども自身が絵本の主人公となる世界でひとつだけの絵本「パーソナルちいくえほん」の新ラインアップとして、『たくさんのきもち』(さく・え/かしわらあきお)を発売した。
 同絵本は、NTT研究所の科学的エビデンスをもとに選び抜いた「50の気持ちの言葉(感情語)」をもとに、子どもとのコミュニケーションを通して、子どもの“気持ちを上手に表現する力”を育む。
 感情コントロールが幅広い世代で求められており、またコロナ禍における子どもの発育への影響が懸念される時代に、幼児期からの感情発達(非認知能力の獲得)に役立つツールとして、活用できる絵本だ。

コロナ禍で危惧される子どもたちの感情発達

 現在は、核家族の増加やIT機器の普及などライフスタイルの変化に伴い、子どもが周囲とコミュニケーションを取る機会そのものが少なくなっていると言われている。
 さらに、最近では、マスク越しのコミュニケーションが当たり前となり、家庭以外で大人やお友達の顔をしっかりと見たことがない子どもが増えている。これらの環境変化は子どもに様々な影響を与えており、感情発達もその中の大きな要素の一つとなっている。


 NTT印刷は、日頃から子どもの言葉と心の発達を研究しているNTTコミュニケーション科学基礎科学研究所(NTT-CS研)の研究チームと、これらの課題に対して絵本でできるアプローチの可能性を探ってきた。
 これまでに、幼児期における感情能力が高いほど、その後の学力や社会生活へ良い影響があることは世界的に確認されてきたが、NTT-CS研ではさらに独自の研究で、親による子どもへの声かけによって子どもの感情の学びが促進されることや、感情語の語彙数が多い子や感情語をよく使う子ほど、思いやりのある行動ができるなどの実態が分かってきた。


 

『たくさんのきもち』はNTT-CS研の調査研究から取得した幼児がよく使う気持ちを伝える50の言葉をもとに、子どもに感情語を知ってもらい、自らの気持ちと紐づける(ラベリングする)ことを後押しする絵本である。


 絵本は、前半の「絵本編」と後半の「図鑑編」の2つに分かれている。前半の絵本編では、ストーリーの中にほとんど文字が出てこない。絵本を開いた子どもが、自由にいろいろな気持ちを感じながらお話がつくれる内容となっている。また、大人ともコミュニケーションを取りながら気持ちについて考えることができる。


 後半の図鑑編では絵本編のシーンに沿った形で、幼児の基本感情である“喜・悲・怒・怖”のカテゴリに分けて、気持ちを伝える50の言葉を分かりやすく提示している。


 物語から感じるいろいろな気持ちと、子どもが普段から口にする感情語。『たくさんのきもち』は、1冊の中でこの2つを照らし合わせて感情語への理解を深めることで、子どもの気持ちを上手に表現する力を育む。

 全シリーズを通して共通する「子ども自身が絵本の主人公になる」仕掛けは、今回も一緒。子ども一人ひとりに向かって語りかけることで、より親しみやすく子どもの気持ちへの理解を後押しする。 また、記念ページでは絵本の内容に沿った形で子どもの記録が残せるほか、表紙デザインも子どもの誕生月に合わせて変化する(全12パターン)。


 商品仕様は、次の通り。
・商品名:たくさんのきもち
・さく・え:かしわらあきお氏
・監修者:渡邊直美氏(NTTコミュニケーション科学基礎研究所)
・仕様:16㎝×16㎝・64ページ・フルカラー
・価格:2970円(税込・送料込)
・購入方法:公式サイト(https://ehon.nttprint.com/)から申し込む。なお、ご購入には会員登録が必要。
 NTT印刷では、今後も多くの子どもに、楽しい絵本の読み聞かせを体験してもらえるよう積極的に取り組んでいく。

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