米原工場のソーラーパネルの稼働を開始 アストラゼネカ

建設中のソーラーパネルの全景(2022 年 4 月 12 日)

 アストラゼネカは15日、滋賀県米原工場において昨年9月より建設していたソーラーパネルが竣工し、同日、稼働を開始したと発表した。米原工場では、日本市場向けの主な製品の小分け製造、表示・包装、品質管理が行われている。
 アストラゼネカは、2020 年1月に宣言した“アンビション・ゼロカーボン”に基づき、2025 年までに日本を含むグローバル全体での自社事業からの温室効果ガス排出量ゼロ、および、2030年までにバリューチェーン全体でカーボンネガティブ(排出量より削減量が多い状態)を達成することを目指し、様々な取り組みを進めている。
 日本においては、2020 年より、J-クレジット制度を用いることで米原工場における消費電力量の100%再生可能エネルギーへの転換を実現していたが、さらなる環境負荷の低減を目的に工場敷地内にソーラーパネルの設置を実現した。
 今回のソーラーパネルの導入により得られる年間想定発電量は約 205万kWh で、これは米原工場で年間使用される電力の約 20%に相当し、対2020年比で約1200tの二酸化炭素排出削減につながる。

稼働開始当日に行われた竣工式(2022 年 4 月 15 日)


 稼働初日となった15日は、米原工場で竣工式が行われ、あいさつの中で濱田琴美執行役員オペレーション本部長が「製薬会社であるアストラゼネカにとって“健康(Health)”はビジネスの要であり、人々の健康、地球の健康、そして社会の健康は密接につながっている」と指摘。
 さらに、「アストラゼネカでは、グローバル全体の二酸化炭素の排出量のうち、78%が工場から排出されている。従って、二酸化炭素の排出削減に向けた工場の役割は非常に大きい」と強調した。
 その上で、「このソーラーパネルが、工場のより良い再生可能エネルギーの利用を促進することに加えて、バリューチェーン全体のカーボンネガティブに向けて、多くの企業が取り組む後押しになることを願っている」と訴えかけた。
 アストラゼネカは、引き続き脱炭素に向けた取り組みを加速させ、当社の事業の中核となる「健康」をベースとしたサステナビリティの 3 本柱「人々の健康」「地球の健康」「社会の健康」の実現を目指す。
 

タイトルとURLをコピーしました