アストラゼネカは30日、経済産業省が公表した「GX(グリーントランスフォーメーション)リーグ基本構想」への賛同を表明したと発表した。
GX リーグとは、脱炭素社会に向けた経済社会システム全体の変革(GX:グリーントランスフォーメーション)を積極的に取り組む企業群と官・学・金が協力し、GXの実現に向けた議論や、新たな市場の創造に向けた実践を行う場として設立するもの。
アストラゼネカはグローバルで環境保全の取り組みとして、環境負荷を可能な限り軽減しながら企業活動を行う持続可能なエコシステム構築に向け、事業運営を100%再生可能なエネルギーで賄うことにコミットする「RE100」、事業活動で使用する輸送車両の 100%ゼロエミッションを目指す「EV100」、事業のエネルギー効率倍増を目標とする「EP100」といった国際的な環境イニシアチブに参画している。
さらに、2020年1月には、グローバル規模で 2025年までに事業からの二酸化炭素排出量をゼロにし、2030 年までにバリューチェーン全体にわたってカーボンネガティブを実現する野心的な計画「アンビション・ゼロカーボン」を世界経済フォーラムの年次総会で発表している。
今回、こうした同社活動の方向性にGX リーグの趣旨は合致すると考えて賛同決定に至ったもの。
GX リーグ基本構想への賛同企業においては、次の3点の取組が加入要件とされており、同社も他の企業等と連携しながらこれらの要件を満たすとともに本基本構想の牽引に努めていく。
①自らの排出削減の取組(自ら、1.5℃努力目標実現に向けた目標設定と挑戦を行い、その取組を公表する。)
② サプライチェーン(SC)での温室効果ガスの排出量と吸収量を均衡させ、排出量を実質ゼロに抑える「炭素中立(CN)」に向けた取組(自らだけでなく、SC 上の幅広い主体に働きかけを能動的に行い、SC の CN を目指す。)
① 製品・サービスを通じた市場での取組(グリーン製品の積極・優先購入等により、市場のグリーン化を牽引する。)