GSKと抗デングウイルス抗体「AID351」の独占的ライセンス契約締結 中外製薬

 中外製薬は18日、、GSKと抗デングウイルス抗体「AID351」に関する独占的ライセンス契約を17日に締結したと発表した。
 同契約は、2025年1月30日に両社間で締結された「AID351」のコラボレーション契約に基づくもの。
 同契約により、GSKは中外製薬から、「AID351」のデング熱を含むフラビウイルス感染症に対する全世界における開発、製造、および開発に成功した場合の商業化に関する独占的ライセンスを取得する。
 今後、GSKが「AID351」のP1試験をはじめとする臨床開発および製造を主導する。中外製薬はこの対価として、「AID351」が将来的に製品化された場合の製品売上に応じたロイヤルティや、GSKが第三者へサブライセンスした際に得られる収入の一定割合をGSKから受け取る権利を有する。
 同契約は、WHOが定める「顧みられない熱帯病(NTDs)」の一つであるデング熱を克服するための抗デングウイルス抗体共同開発プロジェクトを起点とする。
 同プロジェクトは、ASTARの関連機関であるシンガポール免疫学ネットワーク(ASTAR SIgN)とシンガポール国立大学(NUS)由来の抗体をリードとして、中外製薬グループのシンガポールにおける研究拠点である中外ファーマボディ・リサーチ(CPR)とA*STAR SIgNとのコラボレーションにより研究開発を推進。この間、グローバルヘルス技術振興基金(GHIT Fund)から2度の助成金支給を受けてきた。

◆Harmony P. Garges GSK Chief Global Health Officerのコメント
 本契約は、低所得国において大きな負担となっている感染症の状況を変えていきたいというGSKの強い意志を示すものだ。デング熱は、世界で年間1億から4億人が感染していると推計されている一方、依然として十分な解決策はない。
 AID351は、こうした脆弱なコミュニティに解決策を提供できる可能性を有している。本領域における大きなアンメットニーズに対し、このイノベーションを前進させるGSKのパートナーシップ、科学への挑戦、そしてコミットメントを誇りに思う。

◆奥田修中外製薬代表取締役社長 CEOのコメント
 当社は、革新的な医薬品の創製と保健医療へのアクセス向上を通じて、グローバルヘルスへの貢献に向けた取り組みを進めている。今回のGSKとの独占的ライセンス契約の締結は、2025年1月に締結したコラボレーション契約から大きく前進した重要なマイルストンである。
 GSKのグローバルな開発力と当社の革新的な抗体エンジニアリング技術を組み合わせることで、デング熱という深刻な社会課題の解決に向けて、新たな解決策が一日も早く世界中の患者さんのもとへ届けられることを強く願っている。

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