サノフィは22日、「デュピクセント」(一般名:デュピルマブ、遺伝子組換え)について、同日、厚労省にアレルギー性真菌性鼻副鼻腔炎(AFRS)の適応追加申請を行ったと発表した。今回の承認申請は、P3試験であるLIBERTY-AFRS-AIMS試験(試験ID:NCT04684524)の成績に基づくもの。
AFRSは慢性副鼻腔炎の一種で、真菌(主にアスペルギルス)に対する強いアレルギー性過敏反応により副鼻腔に生じる慢性 2 型炎症性疾患である。真菌胞子が環境中に多く存在する温暖で湿度の高い地域に居住する人々に多く見られる傾向がある。
鼻茸、鼻閉、嗅覚障害、粘稠な鼻汁などの症状を呈し、QOLを低下させる疾患で、重症例では副鼻腔周囲の骨破壊や、顔面変形を引き起こすおそれがある。
また、AFRS は既存の治療選択肢では十分な効果が得られず、重症かつ難治性の慢性副鼻腔炎に進行する場合がある。
現在の標準治療である手術および全身性ステロイド投与においても再発する可能性があり、現時点ではAFRSに対する治療薬として承認された生物学的製剤はない。
デュピクセントは、2 型炎症において中心的な役割を果たすタンパク質であるIL-4およびIL-13の作用を阻害する完全ヒト型モノクローナル抗体だ。2 型炎症は、これまでにデュピクセントが承認を取得している適応症と同様、AFRSの病態に重要な役割を果たしていることが明らかになっている。なお、AFRSについては、米国では2026年2月に米国FDAから承認を取得している。

