「DDAIF Innovation Bridge」によるバイオベンチャーサイエンス支援開始 FRONTEO

 FRONTEOは12日、AI創薬支援サービス「Drug Discovery AI Factory(DDAIF)」を活用した新たな事業「DDAIF Innovation Bridge」を開始したと発表した。同事業は、国内バイオベンチャーが創薬シーズを自社開発し、事業化へとつなげる過程で直面する課題解決を目的としたもの。
 「DDAIF Innovation Bridge」は、FRONTEOのAI創薬支援サービス「DDAIF」による仮説生成を起点に、創薬シーズの創出や、バイオベンチャーが保有する創薬パイプラインの価値の評価・検証を共同で行い、導出推進を支援する取り組みだ。
 一度の研究結果や資金状況の制約による研究停滞を防ぎ、追加検証に加え研究戦略の見直し、適応症拡大(ドラッグリポジショニング)などを柔軟に行うことで、導出に至る確率や条件の選択肢を広げ、パイプライン価値の最大化を図るもの。

新事業「DDAIF Innovation Bridge」概要

 近年、創薬研究の高度化・専門化に伴い、大学や研究者発の独自技術を起点とするバイオベンチャーは、創薬エコシステムにおける重要性を増している。一方で、研究開発の早期段階から事業化や導出を見据えた判断が求められる中、創薬シーズの価値をいかに早期に見極め、継続的な研究と事業化につなげていけるかが、日本の創薬力強化に向けた重要なテーマとなっている。
 一般的にバイオベンチャーが直面する大きな課題として、①継続的な創薬パイプライン創出と付加価値向上のための技術課題、②研究開発を推進するための資金調達課題ー2点が挙げられる。
 FRONTEOはこうした課題に対し、研究開発段階における「DDAIF」を活用した技術支援と、出資を含む資金支援を組み合わせて提供する新規事業「DDAIF Innovation Bridge」を開始する。
 「DDAIF Innovation Bridge」は、FRONTEOがAI創薬分野において展開してきた従来のビジネスモデルに続く、新たな非連続的収益獲得へ向けたモデルとして位置づけられる。
 FRONTEOは「DDAIF Innovation Bridge」の開始に当たり、エヌビィー健康研究所(NBHL)と連携し、「DDAIF」を活用して、①NBHLが保有する抗体医薬品パイプラインに対する戦略的付加価値向上(適応症拡大など)、②新規標的分子候補探索に向けたPoC(実証実験)を実施した。
 その結果、継続的なプロジェクト推進が可能であることに加え、一定の市場ニーズおよび有効性が確認されたため、「DDAIF Innovation Bridge」の提供開始を決定した。
 同社は、「DDAIF Innovation Bridge」を通じて、導出に至る前段階で生じやすい研究面と資金面のハードルから生じる悪循環を解消し、導出に向けた次の一手につながる支援を提供する。具体的な支援内容は、次の通り。 
◆1stフェーズ:価値の可視化と検証推進
 「DDAIF」を活用して既存の創薬パイプラインに関する機序仮説を強化することで、研究の不確実性を低減し、失敗確率の抑制(成功確率の向上)や研究進捗の改善につなげるとともに、その検証や再実験を進めるための資金支援(出資を含む)を行う。

◆2ndフェーズ:戦略高度化と事業化
 研究環境や競争状況を踏まえ、パイプラインの見直し(ドラッグリポジショニングなどを含む)や新たな創薬戦略の再設計を支援する。バイオベンチャーとの協業により、パイプラインの共同導出やプラットフォーム事業展開などを推進する。
 FRONTEOは、「DDAIF Innovation Bridge」を通じて、日本発の創薬価値向上と導出件数・成功率の向上を実現し、創薬イノベーションが継続的に生まれる環境づくりを進めていく。

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