エンハーツ 欧州で化学療法未治療乳がん治療での適応追加承認取得 第一三共

 第一三共は4日、エンハーツ(抗HER2抗体薬物複合体[ADC])について、欧州連合(EU)において化学療法未治療のHER2低発現またはHER2超低発現の乳がんにおける適応追加承認を取得したと発表した。
 対象は、ホルモン受容体(HR)陽性かつ、HER2低発現(IHC1+ または IHC 2+/ISH-)またはHER2超低発現2(膜染色を認めるIHC 0)の転移再発乳がんで、一つ以上の内分泌療法を受け、かつ次の治療として内分泌療法が適切でないと考えられる症例。
 同適応は、2024年6月開催の米国臨床腫瘍学会(ASCO 2024)で発表された、化学療法未治療のHR陽性かつ、HER2低発現またはHER2超低発現の転移再発乳がん患者を対象としたグローバルP3試験(DESTINY-Breast06)結果に基づき、欧州委員会(EC)より承認された。
 同承認により、第一三共はアストラゼネカより開発マイルストンとして1億2500万ドルを受領する。

タイトルとURLをコピーしました