中外製薬は19日、抗悪性腫瘍剤/抗CD20/CD3ヒト化二重特異性モノクローナル抗体「ルンスミオ」について、同日、薬価収載され販売を開始したと発表した。効能効果は、再発または難治性の濾胞性リンパ腫。薬価は、ルンスミオ点滴静注1mg:8万3717円/1瓶、ルンスミオ点滴静注30mg:239万3055円/1瓶。
同剤は、2024年12月27日に製造販売承認を取得した。
同承認は、過去に少なくとも2つの標準治療を受けたことのある再発又は難治性の濾胞性リンパ腫の患者さんを対象に実施した国内P1試験の拡大コホート(FLMOON-1試験)および、同じ患者集団を対象としたロシュ社による海外1/2試験の成績に基づいている。
両試験において、同剤の単剤投与による有効性および安全性が評価された。なお、海外P1/2試験においては4年間のフォローアップデータが第66回米国血液学会(ASH)年次総会で発表された。
奥田修代表取締役社長CEOのコメント
再発または難治性の濾胞性リンパ腫は、再発を繰り返す治癒が困難な疾患であり、新たな治療選択肢が求められていた。ルンスミオは、単剤治療により持続的な寛解が期待できるとともに、患者さん一人ひとりの治療効果に応じた投与期間が定められていることから、治療に伴う患者さんの負担軽減につながる。
患者さんやご家族、医療関係者の皆さまにこれまでにない価値をお届けできるよう、適正使用の推進に努めていく。