経腸栄養剤「イノソリッド配合経腸用半固形剤」新発売 大塚製薬工場

 大塚製薬工場は、経腸栄養剤「イノソリッド配合経腸用半固形剤」を17日より新発売した。同製品は、日本人の食事摂取基準(2020年版)を参考に、三大栄養素、ビタミン、微量元素をバランスよく配合した半固形状の経腸栄養剤である。薬価は、4.40円/10g (300g/バッグあたり432円)。
 維持エネルギー量の低い患者の栄養管理にも配慮し、900kcalの摂取で1日に必要なビタミン、微量元素の推奨量または目安量をほぼ充足できるように設計している。脂質代謝に必要なL-カルニチンを配合しており、さらに、食物繊維源としてイヌリンも配合した。
 一般的に固形物は液体に比べて胃からの排出が遅く、食道への逆流が起こりにくいと言われており、近年、胃瘻からの半固形経腸栄養剤の投与が普及・浸透している。
 こうした背景から、2014年には、医薬品として本邦初となる半固形経腸栄養剤である「ラコール半固形剤」を上市した。だが、ラコール半固形剤は1600kcalの摂取で1日に必要なビタミン、微量元素の推奨量または目安量をほぼ充足できるように設計しており、近年、医療現場からは、維持エネルギー量の低い患者の栄養管理にも配慮した製品が望まれていた。
 大塚製薬工場は、今後も適正な栄養管理に役立つ情報や製品を継続的に提供することで、臨床栄養領域における患者や医療従事者のベストパートナーを目指していく。

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