片頭痛発作予防・急性期治療薬「リメゲパント」 日本で製造販売承認申請 ファイザー

 ファイザーは、片頭痛発作予防・急性期治療薬「リメゲパント」について、11月27日に厚労省に製造承認申請を行った。同申請は、18歳以上の片頭痛患者を対象とした国内P2/3試験、国内P3試験、および海外の臨床試験結果などに基づくもの。
 リメゲパントは、経口カルシトニン遺伝子関連ペプチド(CGRP:calcitonin gene-related peptide)受容体拮抗薬で、CGRP受容体を可逆的に阻害する。CGRPは、片頭痛発作中に血中で増加することが知られており、血管を拡張し、疼痛シグナルの伝達に関与すると考えられている。リメゲパントは、CGRP受容体を可逆的に阻害することにより、片頭痛の諸症状を軽減させる。
 片頭痛は、しばしばみられる疾患で、世界で約14%、日本では成人人口の約8.4%が罹患している。日本における有病率は男性で3.6%、女性は12.9%と報告されている。
 ズキズキと脈打つような中等度から重度の拍動性の頭痛を含む消耗性の頭痛が4~72時間持続する症状が特徴で、悪心(吐き気)、嘔吐を伴う場合が多く、発作時は感覚過敏となり、普段は気にならないような光、音、においを不快に感じる人が多いとされている。片頭痛患者の90%以上は発作時に日常生活が阻害されており、片頭痛の治療には高いアンメットニーズが存在する。

◆石橋太郎ファイザー取締役医薬開発担当のコメント
 本日、片頭痛発作の予防および急性期治療に対するリメゲパントの製造販売承認を申請することができたことをうれしく思う。本剤を片頭痛で日々悩まれている患者さんに一日でも早くお届けできるよう、承認取得に向けて引き続き関係者と協力していく。

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