医療現場・家庭での心電図管理を専用パソコンソフトでサポート オムロン ヘルスケア

不整脈や虚血性心疾患などの早期発見・治療に期待

オムロン 携帯型心電計 HCG-9010U使用イメージ

 オムロン ヘルスケアは、動悸や胸痛などの症状を感じた時に胸にあてるだけで、医師の診断に有用な心電図データを記録できる「オムロン 携帯型心電計 HCG-9010U」を9日に発売した。
 HCG-9010Uは、新たに開発されたパソコン管理ソフト「オムロン 心電図管理ソフト HCG-SOFT-3」との連携が可能だ。さらに、医療関係者専用ソフト「オムロン 判読支援ソフト HCG-SOFT-CL2」(別売)と連携することで、心電図データの判読や患者ごとの心電図データ管理をサポートする。
 なお、HCG-9010Uは、本年2月20日に発売した「オムロン携帯型心電計 HCG-8010T1」(以下HCG-8010T1)のシリーズ商品である。
 日本における死因の第1位は悪性新生物(がん)で24.6%、第2位の心疾患が14.8%である。不整脈のひとつである心房細動や初期の虚血性心疾患では、胸の痛みや動悸、息切れなどの自覚症状を感じる場合がある。
 だが、これらの症状はいつ発症するかわからず、症状を感じたあとに治まることも多いため、診断に必要な発症時の心電図データを記録することが難しい。
 こうした中、HCG-9010Uは、胸の痛みや動悸などの症状を感じたときに、胸に本体の電極部をあてるだけで手軽に心電図を記録できる携帯型心電計だ。右手の人さし指を指電極にあて、胸電極を素肌の左胸に密着させると、約30秒間で心電図(12誘導心電計のV4相当部位)を記録できる。
 また、「オムロン 判読支援ソフト HCG-SOFT-CL2」に患者IDを登録することで、患者毎の心電図データと解析結果を一括で管理できる。さらに、心電図データに担当医師名や心電図記録時の症状などの情報入力が可能である。
 「オムロン 心電図管理ソフトHCG-SOFT-3」では、患者自身がパソコン画面上で心電図データと解析結果を確認できる。また、記録した心電図データは印刷が可能なので、症状を感じたときの心電図を医師と共有でき、不整脈や虚血性心疾患などの早期発見、治療に役立つ。オムロン 携帯型心電計 HCG-9010Uの主な特徴は次の通り。

1、機器本体を胸にあてるだけで、30秒間の心電図波形を記録

 胸痛や動悸を感じたとき、本体の電源を入れ右手人さし指を指電極に接触させ、胸電極を素肌の左胸にあてるだけで、心電図波形を記録できる。また、本体メモリには最大100件の心電図データを保存できるので、長期間の心電図データを医師と共有することができる。

2、判読支援ソフトで患者ごとに心電図波形や解析結果を管理できる

 医療関係者専用ソフト「オムロン 判読支援ソフト HCG-SOFT-CL2」では、心電図波形とR波やRR間隔など11項目の解析結果を表示する。また、事前に患者IDを登録しておくことで、ID別にフォルダが作成され、患者ごとに心電図波形や解析結果を管理できる。さらに、選択した心電図データに医師名、記録時の症状などの情報を追加・編集できるため患者の状態を詳しい確認が可能である。

判読支援ソフト HCG-SOFT-CL2の画面イメージ

3、一般ユーザーも心電図記録をパソコンでデータ管理できる

 記録した心電図波形と解析結果を「オムロン 心電図管理ソフトHCG-SOFT-3」で確認できる。解析結果は、「心拍速め」「心拍遅め」「拍動に乱れ」「波形に乱れ」「乱れなし」「解析できません」を組み合わせて13通りのメッセージを表示する。自覚症状や記録状況など、記録時の情報を記入でき心電図と合わせて医師に見せることで不整脈や虚血性心疾患などの早期発見、治療に役立つ。

心電図データのPDF出力イメージ

タイトルとURLをコピーしました