中国Haihe Biopharmaと非小細胞肺がん治療薬「グマロンチニブ」の独占的ライセンス契約締結 大鵬薬品

 大鵬薬品は1日、Haihe Biopharma(本社:中国上海)とHaihe Biopharmaの子会社である海和(ハイヘ)製薬が非小細胞肺がん治療薬として現在日本で製造販売承認申請中のグマロンチニブ(開発コード:SCC244)について、開発・製造・販売に関する独占的ライセンス契約を締結したと発表した。
 同契約に基づき大鵬薬品は、日本、アジア(中国を除く)、オセアニアにおけるグマロンチニブの独占的な開発権、製造権、商業権を取得し、Haihe Biopharmaは契約一時金、開発・販売マイルストーン、売り上げに応じたロイヤリティを大鵬薬品から受け取る。
 グマロンチニブは、Haihe Biopharmaが創製した低分子・経口MET阻害剤である。日本においては「MET遺伝子エクソン14スキッピング変異陽性の切除不能な進行・再発の非小細胞肺癌」を想定効能として、2023年9月に海和製薬が製造販売承認申請を行った。
 中国においては「METエクソン14(METex14)スキッピング変異を伴う局所進行性又は転移性の非小細胞肺癌」を効能として2023年3月に中国当局NMPA(National Medical Products Administration、国家食品薬品監督管理総局)より製造販売承認されている。

◆小林将之大鵬薬品代表取締役社長のコメント
 非小細胞肺がんの患者さんに新たな治療の選択肢となるグマロンチニブについて、Haihe Biopharmaと提携できることをうれしく思う。グマロンチニブを通じて患者さんや医療関係者へ貢献できるよう、Haihe Biopharmaと準備をすすめていく。

◆ドン・ルイピンHaihe Biopharma Chief Executive Officer(医師・医学博士)のコメント
 がん領域における日本のリーディングカンパニーである大鵬薬品との提携をお知らせできることを大変うれしく思う。この提携により、非小細胞肺がんの患者さんに新たな治療選択肢を提供できることを期待している。

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