小野薬品は19日、InveniAI社(本社:米国コネチカット州)と同社の最先端の人工知能(AI)および機械学習(ML)技術を活用し、新規治療標的の探索を目的とした研究契約を締結したと発表した。
同契約に基づき、InveniAI社は、強力なAIおよびMLアルゴリズム、生成AIツールなどの最先端技術を含むAI創薬プラットフォームであるAlphaMeldおよびChatAlphaMeldを活用して、同社が指定する複数の疾患における治療標的を同定し、最適化に向けた創薬仮説を提案する。
小野薬品は、InveniAI社の創薬仮説に基づき同定された複数の治療標的候補に対して創薬仮説を確認するための検証実験を実施する。
また、小野薬品は、今回の提携を通して創製した医薬品候補を全世界で開発・商業化する独占的権利を保有する。
◆小滝野十一野薬品取締役専務執行役員研究本部長のコメント
我々は、InveniAI社の革新的な医薬品を創出するための膨大なデータを包括的に活用し、創薬のメカニズムを特定するInveniAI社特有のAIおよびML技術を高く評価している。
この提携を通じて、創薬研究をより一層効率化し、世界中の患者さんに革新的な治療選択肢をお届けしたいと考えている。
◆Krishnan Nandabalan InveniAI社社長兼CEOのコメント
創薬と研究開発におけるイノベーションの取組みを推進している小野薬品と提携できることを大変うれしく思う。今回の提携は、リスクを取り除いた医薬品の特定を促進することを目的として、これまでに我々が培った専門知識と最先端のテクノロジーを統合したものである。
患者さんのアウトカムの向上に対する私たちの揺るぎないコミットメントにより、技術革新を私たちのプロセスに一貫して組み込むことができる。その証として、最近、大規模な言語モジュールおよび生成AIを組み込み、最終的にChatAlphaMeld(高度な技術ツールを組織横断的に利用できるように設計された会話ツール)を完成させた。