米ケロニアと新規がん免疫療法プログラム開発で共同研究・ライセンス契約締結 アステラス製薬

 アステラス製薬は16日、完全子会社のザイフォスを通じて、ケロニア(本社:米国マサチューセッツ州)と新規のがん免疫療法プログラムに関する共同研究およびライセンス契約を締結したと発表した。
 ケロニアは、次世代の生体内遺伝子送達技術であるiGPS(in vivo gene placement system)を有するバイオテクノロジー企業。iGPSは、次世代のレンチウイルス粒子を使用し、患者の体内にある目的のターゲット細胞に、がん治療に必要な特定の遺伝子を正確に送達する。 ザイフォスは、convertibleCAR(キメラ抗原受容体)を用いた独自技術プラットフォームであるACCELTM技術を有している。
 今回の契約により、両社はケロニアのiGPSと、ザイフォスのACCELTM技術を融合し、最大2つの革新的な生体内(in vivo)CAR-T細胞療法の創出を目指す。同共同研究から創出された製品の開発および商業化は、ザイフォスが担う。ザイフォスは、最初のプログラムに対する契約一時金として4000万米ドルを支払う。
 また、2つ目のプログラムの研究を開始する場合、ザイフォスは3500万ドルを支払う可能性がある。さらに、それぞれのプログラムの進捗に応じた最大8億ドルのマイルストン等に加えて、最大二桁台%の売上高に応じたロイヤルティーをケロニアに支払う可能性がある。ザイフォスは、ケロニアが実施する同共同研究の費用を負担する。
 なお、同件によるアステラス製薬の業績への影響は、通期(2024年3月期)連結業績予想に織り込み済みである。

◆Kevin FriedmanケロニアCEO兼Founderのコメント
 我々が有するiGPSプラットフォームは、がん治療に大きな変革をもたらす可能性があると考えている。我々の生体内遺伝子送達技術iGPSとザイフォスのACCELTM技術は、オフ ザ シェルフCAR-T細胞療法を創出するための理想的な組み合わせである。
 我々はこのアプローチに強い自信を持っており、アステラス製薬と協力し、この治療法を必要としている患者さんのために、その潜在能力を最大限に引き出すべく取り組んでいく。

◆Adam Pearsonアステラス製薬の経営戦略担当CStO(Chief Strategy Officer)のコメント
 アステラス製薬は、研究開発戦略であるFocus Areaアプローチの中で、特に注力しているPrimary Focusの一つに『がん免疫』を掲げています。ケロニアの洗練された最先端の生体内遺伝子送達技術iGPSとアステラス製薬のACCELTM技術が相乗効果を発揮し、アステラス製薬のポートフォリオが拡大し、革新的な生体内CAR-T細胞療法をがん患者さんに届けられることを期待している。

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