「Mother to Mother SHIONOGI Project」第2期事業 ケニア共和国キリフィ県政府へ事業引き渡し完了 塩野義製薬

 塩野義製薬は13日、同社が推進するアフリカの母子支援活動「Mother to Mother SHIONOGI Project」において昨年12月31日に終了した第2期事業について、ケニア共和国キリフィ県政府への引き渡しを完了したと発表した。
 第2期事業は、国際NGOワールド・ビジョン・ジャパン(東京都)との協力により、ケニア共和国キリフィ県において2020年4月より開始されたもの。
 同プロジェクトでは「お母さんと子どもたちの健康管理を自立的かつ持続的に行えるコミュニティの実現」というビジョンを掲げ、多様なパートナーとともに、企業、NGOなどそれぞれの強みを活かすコレクティブ・インパクトを通じた母子の健康改善に取り組んでいる。
 妊産婦の出産環境を整えるだけではなく、コミュニティへの教育・啓発や保健人材の能力強化、水衛生環境の整備、政府に対して行う母子保健に関する政策やサービスの改善提案を通じて、地域の健康管理の自走を目指している。
 第2期事業の支援地域では、診療所と基幹病院や行政との連携が不足していたため、上位の保健施設および保健省から診療所スタッフへの定期的な連携・指導の体制整備も行い、母子保健サービスの向上を実現させた。
 また、パナソニックホールディングス(本社:大阪府門真市)との連携により、電力供給がなかった診療所と基幹病院へ太陽光発電システムが設置され、夜間診療など提供可能な医療サービスが拡大した。
 同プロジェクトは現在、子どもの健康に深刻な影響を与える疾患の一つである下痢症の低減を目指し、2023年6月以降に開始した第3期事業を推進している。

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