キイトルーダとパドセブの併用療法 局所進行性・転移性尿路上皮がんで適応追加申請 MSD

 MSDは31日、キイトルーダとパドセブ(アステラス製薬)との併用療法について、局所進行性または転移性尿路上皮がんに対する適応追加を申請したと発表した。
 尿路上皮がんは、尿の通り道である腎盂、尿管、膀胱、尿道の内側をおおう尿路上皮に発生するがんで、最も多いのは膀胱がんである。日本では、2019年に約2.3万人が新たに膀胱がんと診断され、2020年に約9000人が亡くなっている。
 現在、未治療の切除不能または転移性尿路上皮がんに対しては、プラチナ製剤を中心とした化学療法が一次治療として用いられているが、更なる全生存期間(OS)改善のために新たな治療の選択肢が求められている。
 今回の適応追加申請は、一次治療として局所進行性または転移性尿路上皮がんを対象とした多施設共同無作為化非盲検P3試験(KEYNOTE-A39/EV-302試験)のデータに基づくもの。同試験において、キイトルーダとパドセブの併用療法は、主要評価項目であるOSと無増悪生存期間(PFS)について、対照薬の化学療法に対して統計学的に有意かつ臨床的に意味のある改善を示し、主要評価項目を達成した。
 なお、同試験における本併用療法の安全性プロファイルは、これまでの試験で報告されたものと一貫していた。

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