眼科用VEGF阻害剤「アイリーア硝子体内注射液」国内で製造販売承認取得 参天製薬

 参天製薬は18日、バイエル薬品が申請していた眼科用VEGF阻害剤「アイリーア硝子体内注射液」について、日本における製造販売承認を取得したと発表した。
 適応症は、中心窩下脈絡膜新生血管を伴う加齢黄斑変性(nAMD)および糖尿病黄斑浮腫(DME)。日本国内でのアイリーアの販売は参天製薬が行い、同剤の製造販売承認はバイエル薬品が保有する。同剤の医薬品情報提供活動は両社が共同で実施する。
 今回の承認は、nAMDを対象としたPULSAR試験およびDME を対象としたPHOTON試験結果に基づくもの。
 これらの臨床試験において、初期の4 週ごと投与(導入期)の後、維持期に 12 週または16週ごと投与したアイリーア投与群は、維持期の投与間隔が8週間に固定されたアイリーア(アフリベルセプト2mg)投与群に対し、主要評価項目である48週目の最高矯正視力(BCVA)文字数の変化量において非劣性であることが示された。
 また、アイリーアは、nAMD では 77%、DME では89%の患者が48週時点で16週ごとの投与間隔を維持し、投与間隔が8週間に固定されたアイリーア(アフリベルセプト 2mg)と同様の安全性プロファイルを示した。
 これにより、患者の治療負担の軽減と、持続可能な疾患コントロールの実現が期待される。

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