インスリン投与記録が行えるデジタルデバイス「SoloSmart」発売 サノフィ

 サノフィは14日、同社のインスリン製剤等のペン型注入器に取り付けることで投与記録が行えるデジタルデバイス「SoloSmart」を発売したと発表した。
 同デバイスは、糖尿病とともに生きる患者の個別最適化されたパーソナライズド・ケア実現を目的としたもので、日々のインスリン等の投与時刻・投与量を記録することができる。メーカー希望小売価格は7940円(税込)。
 Bluetooth技術を用いて、シンクヘルスが提供するモバイルアプリとワイヤレスに接続することで、インスリン等の注射の記録を自動でモバイルアプリに同期させる。
 患者及び医療従事者が、この同期した記録の履歴を確認することにより、糖尿病の包括的な治療への貢献が期待される。
 同社では、本年4月より医療機関へSoloSmartのサンプル提供を行ってきた。同製品を使った患者より、「インスリン等の投与量や投与時刻を記録する習慣がついた」、「記録の負担が軽減し医療従事者と治療の振り返りが簡便になった」といった声が届いている。
 適切な投与量の適切なタイミングでの投与は治療効果に重要な影響を及ぼすため、今後も同製品を通じて、患者一人ひとりの最適な治療に貢献していく。

◆前田泰孝南昌江内科クリニック/南糖尿病臨床研究センターセンター長のコメント
 糖尿病治療は、自身の病態やライフスタイルに合わせて適した方法を見つけることが大切である。インスリン治療に向き合う皆様の血糖値やインスリン投与情報の記録は、自身にとっても医療従事者にとっても、日々の血糖マネジメントの状況を正確に把握することに繋がる。
 私は、SoloSmartを含めたパーソナルヘルスレコード(PHR)の治療への活用は、患者さんにあった治療を受けるために重要な役割を果たすと信じている。

◆サビーナ・スタインケルナー サノフィジェネラルメディスン日本ジェネラルマネージャーのコメント
 本製品の発売により、糖尿病とともに生きる患者さんと医療従事者における連携を通じて、最適な糖尿病治療の一助となるソリューションを提供できるようになり、大変嬉しく感じている。
 糖尿病患者さんと医療従事者の皆さんに、より効果的に糖尿病の管理がしやすくなったと実感いただけることを願っている。

◆エド・デンシンクヘルスCEOのコメント
 糖尿病などの慢性疾患の管理は長期的で負担がかかる。シンクヘルスアプリとSoloSmartの連携は、PHRによる個別化された治療の実現に向けて、大きな前進であり、大変嬉しく思う。医療従事者と患者さんのコミュニケーションや日々の管理の負担を減らし、少しでも楽に治療に取り組める一助となることを願っている。

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