大阪・関西万博“住友館”が起工式 住友グループ

左から光吉 敏郎 住友林業社⻑、近藤 重敏 三井住友建設社⻑、中村 邦晴 委員⻑、内藤 純 総合プロデューサー

 住友グループは11日、2025 年⽇本国際博覧会(大阪・関西万博)の会場となる夢洲のパビリオン建設予定地で、「住友館」起⼯式を実施した。工期は、新築2023 年 12 ⽉ 15 ⽇〜2024 年 12 ⽉ 31 ⽇、解体2025 年 12 ⽉ 1 ⽇〜2026 年 3 ⽉ 31 ⽇。

 起工式挨拶では、中村邦晴住友 EXPO2025推進委員会委員長が、「住友 EXPO2025 推進委員会は、住友グループ19社で大阪・関西万博に住友館の出展を決定し、2021年4月の発足から住友グループが力を合わせて取り組み、関係各社の力添えで、ようやく着⼯を迎える事ができた」とこれまでの経緯を説明した。
 さらに、「2025年4月開幕に向けて、やるべきことはまだまだ多岐に渡っているが、一つ一つ解決して開幕を迎えたい。大阪・関西は、住友グループ発展の礎を築いた地であり、この地で、万博が再び開催されるめぐり合わせを大切にしたい」と強調。その上で、「我々のこれまで培ってきた英知や技術、人材を集結し「住友館」を完成し、パビリオン出展を成功させ、多くの方に来場いただき、大阪・関西エリアのさらなる発展に貢献したい」と抱負を述べた。

住友館 建築外観デザイン

 住友館の建築は、住友の発展の礎である四国「別子の嶺」から着想を得て、山々が連続するシルエットを表現したデザインだ。住友館は、400年に及ぶ歴史の中で住友が時を超えて継承し続けた「住友の森」の木々を建築に活用している。‟合板”の木材を用いることで、木々を余すことなく利用し「1本1本のいのちを大切にしたい」という想いを実現した。さらに、桂剥き後に残った”芯”も、ベンチなどに姿を変えて住友館に設置する。
 木材資源の有効活用とリサイクルを実現し、エコロジーとエコノミーを両立させながら、木のぬくもりと安らぎのある「住友館」を建設する。多くの人々に関心を寄せて貰い、未来への希望を思い描けるようなパビリオンの実現に向けて出展準備を進めていく。

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