第5回ベーリンガーインゲルハイム・イノベーション・プライズ・イン・ジャパン レグセルが第1位受賞

 ベーリンガーインゲルハイムは23日、「第 5 回ベーリンガーインゲルハイム・イノベーション・プライズ・イン・ジャパン」の受賞者の第一位に、レグセルの「制御性T細胞による自己免疫疾患の特異的な治療」が選出されたと発表した。
 同社は、「Value through Innovation – イノベーションによる価値の創造 – 」というビジョンのもと、医療・バイオテクノロジー分野における研究者や起業家、スタートアップ企業の革新的なアイデアの実現やシーズの育成を支援。9月28 日に昨年に続き神戸でピッチ・プレゼンテーション・コンテストを開催し、今年は初めて国外からも参加し、各チームが様々な創薬研究分野の革新的なアイデアやプロジェクトを発表した。
 今年のイベントでは、多数の応募の中から選ばれた医療・バイオテクノロジー分野の起業家・スタートアップ企業7チームが、画期的な治療法や薬剤開発につながる、創薬分野における革新的なアイデアや技術開発に関するプレゼンテーションを展開。今年は初めて国外からも応募が可能となり、韓国から3チームが参加した。
 審査員による厳正な審査の結果、アイデアの革新性と高い技術、さらに実現性の高さからレグセルの「制御性T細胞による自己免疫疾患の特異的な治療」
が第1 位を受賞した。
 また第2位には、標的タンパク質の分解技術を活用した創薬に取り組む Prazer Therapeuticsの「標的タンパク分解の新しい技術プラットフォーム SPiDEM」が選出された。
 会場の参加者投票で最も高い評価を獲得したチームに送られるオーディエンス賞は、生体模倣システム理研白眉研究チーム(チームリーダー 萩原将也氏) 「オルガノイドと生体チップとの統合による次世代生体模倣システムの開発」に決定した。
 受賞チームには、それぞれ賞金として、第1位に400万円、第2位に100万円、オーディエンス賞に25万円が授与される。
 また、同イベントに先立ち、審査のために来日したエクスターナルイノベーションおよびベンチャーファンド担当の各グローバル責任者、並びに日本ベーリンガーインゲルハイムの代表取締役会長兼社長であるヤンシュテファン・シェルドによるオープンイノベーションに関するセミナー「Meet BI」も開催。
 同社のスタートアップやアカデミアとのパートナーシップ、社内ベンチャーファンドによるバイオテック企業への投資等、イノベーションへの取り組みについて広く社外の人に告知した。

◆デトレフ・メネリッヒベーリンガーインゲルハイムのグローバル事業開発&ライセンシング ヘッドのコメント
 当社がアジアで唯一実験施設を備えた研究拠点を置く神戸で今年も本イベントを開催でき、多数の方々がご参加くださったことを心より嬉しく思う。
 Meet BI では、研究者や投資家の方々と活発な質疑応答を交わし、当社への関心の高さを知ることができた。また、イノベーション・プライズは、韓国の初参加を弾みに、アジア諸国から優秀な研究プロジェクトが集まるイベントにしたいと考えている。
 神戸でまかれたアイデアやコラボレーションの種が、近い将来、芽吹くことを願っている。

◆ヤンシュテファン・シェルド日本ベーリンガーインゲルハイム代表取締役会長兼社長のコメント
 イノベーション・プライズの日本での開催は今回が5回目となるが、登壇者および会場参加の応募も多くなり、本イベントが日本の地に根付き、注目を集めていることを実感した。
 当社は、日本のライフサイエンス・イノベーションに引き続きコミットしており、本イベントをはじめとしたスタートアップ支援や、アカデミアおよびスタートアップ、企業との協業により、日本のイノベーションが世界中の患者さんの生活を変えるような画期的な治療法の開発につながるよう貢献していく。

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