米国Adimab社とがん領域新規抗体医薬品創製で創薬提携契約締結 小野薬品

 小野薬品は27日、Adimab社(米国、ニューハンプシャー州レバノン)と、がん領域における革新的な抗体医薬品を創製するため創薬提携契約を締結したと発表した。Adimab社は、完全ヒトモノクローナル抗体および二重特異性抗体の探索・最適化におけるグローバルリーダー。
 同契約の締結に基づき、Adimab社は小野薬品が指定する複数の標的に対する新規治療用抗体を探索し、二重特異性抗体医薬品候補を創製する。小野薬品は、非臨床および臨床段階でAdimab社が創製した二重特異性抗体医薬品候補の評価および開発を行う。
 小野薬品は、同提携から創製される抗体医薬品候補を全世界で独占的に開発・製造・商業化する権利を獲得するオプション権を有する。
 また、契約一時金、研究資金、研究・臨床開発・承認プロセスの進捗に応じたマイルストンおよび上市後の売上高に応じた段階的ロイヤルティをAdimab社に支払う。

◆滝野十一小野薬品取締役専務執行役員研究本部長のコメント
 当社は、がんを含めた幅広い疾患において、未だ満たされていない医療ニーズに応えるため、抗体医薬品を含め、バイオ医薬品の創製に積極的に取り組んでいる。
 今回、がん領域でAdimab社と協働できることをうれしく思う。同社が有する多重特異性抗体技術により、私たちが目指す新規の二重特異性抗体医薬品候補の創製を加速し、がん患者さんにとって革新的な抗体医薬品を一日も早くお届けできるものと確信している。

◆Guy Van Meter Adimab社最高事業責任者のコメント
 抗体探索および二重特異性抗体創製における我々の技術を活用することで、今回、小野薬品と提携できたことを大変うれしく思う。我々は、これまでに全世界で105社以上のパートナーと提携しており、我々のパートナーリストに小野薬品を加えられたことに期待している。今後、我々の技術を活用して、がん患者さんに新規の抗体医薬品を提供できるよう、治療用医薬品抗体の創製に小野薬品と協働していく。

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