住友ファーマとのAI創薬に係る共同研究のマイルストーン達成 レボルカ

 レボルカ23日は、住友ファーマとの新規希少疾患薬に関するAI創薬に係る共同研究契約においてマイルストーンを達成したと発表した。
 同マイルストーンの達成は、共同研究契約に定められた期間内に、当初定められた条件を著しく上回る特性を有するタンパク質を当社独自技術aiProtein(人工知能を利用した進化分子工学)を用いて取得に成功したことによるもの。
 同研究により、発見されたタンパク質は住友ファーマに提供され、今後、医薬品用途での活用に向けた研究開発が住友ファーマで行われる。
 住友ファーマは、同共同研究成果に基づく事業化に必要な独占的なライセンスに係る優先交渉権を有している。同成果に基づき、レボルカは、共同研究契約に定められたマイルストーン達成報酬を受け取った。
 レボルカの独自技術aiProteinは、人工知能と進化分子工学を高度に融合させた高機能タンパク質創製技術だ。天然タンパク質は、20種のアミノ酸が一本の鎖のようにつながり、それが折りたたまれた構造をもつことで生物機能を有するようになる。
 タンパク質は、数億年以上の時間をかけて進化し高度な機能を有する物質になったと考えられている。だが、現在でもアミノ酸のつながり方(配列)とその機能、構造の関係は明らかにされておらず、タンパク質を理論的にデザインすることはできない。
 レボルカの人工知能は、限られた数の配列‐機能相関のデータで訓練されることで、機能が向上したタンパク質の配列予測が可能である。
 さらに、aiProteinによって複数の機能を同時に向上させることも実証されている。この技術は、医薬品、工業用に高度に最適化された機能を有する全く新しいタンパク質を創製できる非常に強力で低コストな方法である。

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