新型コロナ経口治療薬「ゾコーバ」市販後調査第10回中間報告 4月23日まで4万3220人に使用 塩野義製薬

 塩野義製薬は、2022年11月24日~2023年4月23日までの新型コロナ経口治療薬「ゾコーバ」の使用状況や副作用に関する市販後調査の第10回中間報告を、同社医療関係者向けサイトで公表した。その間の推定使用患者数は4万3220人(登録センター登録患者数+MRが医療従事者から確認した患者数[一般流通後])。
 なお、登録センター登録患者数+納入数量より算出した患者数(一般流通後)は4万6627人。
 4万3220人における使用患者状況では、重篤な副作用報告は、アナフィラキシー反応1件、てんかん1件、低血圧1件、麻痺性イレウス1件、流産1件、低体温1件の合計6件あった。
 使用患者の年齢群別内訳は、10歳以上20歳未満3865人、20歳以上30歳未満7489名、30歳以上40歳未満7783人、40歳以上50歳未満9102人、50歳以上60歳未満7651人、60歳以上70歳未満3119人、70歳以上80歳未満1697人、80歳以上90歳未満1274人、90歳以上585人、不明655人。年齢別では、20代から50代の使用が多く、全体の74.1%を占める。
 副作用は、重篤症例6件、非重篤な副作用例数は829件。
 829件の内訳は、神経障害163件(頭痛128件など)、胃腸障害455件(下痢216件、悪心121件、嘔吐52件など)、皮膚および皮下組織障害98件など。
 また、現在、肝機能障害を有する被験者を対象とした臨床薬理試験を実施中で、市販直後調査において現時点で、中等度の肝機能障害のある患者へゾコーバを投与した症例が8例集積されている。現時点で副作用等の発現はない。

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