国立がん研と治療生活支援アプリ開発に向けた共同研究契約締結 武田薬品とMICIN

 武田薬品とMICINは24日、国立がん研究センターと婦人科がんおよび乳がん患者を対象に治療生活を支援するアプリ開発に向けた共同研究契約を締結したと発表した。同アプリの開発は、がん患者の QOL 向上とより良い治療アウトカムを目的としたもの。両社は共同で同アプリの開発・運用をしていく。
 同アプリには、患者自身が日常の健康状態データを記録し、医療機関と共有できる機能や、患者に疾患や治療に関する情報を提供する機能が搭載されており、同探索臨床研究においてその実現可能性を評価する。
 今回、武田薬品とMICIN は、同探索臨床研究の企画立案、実施運営および解析を実施する。
 また、国立がん研究センター東病院及び先端医療開発センターでは、同研究における臨床的観点からの助言と研究を実施する。
 日本において、がんは死亡原因の第一位を占めており、なかでも卵巣がん等の婦人科がんと乳がんは女性において高い割合を占めている。
 また、これらのがんは薬物治療期間中に定期外来で診察が行われることが多く、在宅での体調管理および在宅時の体調・症状の変化を適切に医療者へ伝達することが重要になる。
 武田薬品とMICINは、今後も同アプリの共同開発を進め、将来的に医療機器承認取得を目指している。

◆内田智武田薬品日本オンコロジー事業部長のコメント
 本研究を通じて、がん患者さんの治療中の変化の予兆に気づき早期対処を可能にしたい。ひいては、副作用の重篤化を防ぎながら安全に薬物療法を継続することを可能にし、QOL 向上とより良い治療アウトカムにつながることを期待している。

◆原聖吾MICIN代表取締役CEO
 本アプリによって、がん患者さんがご自身の状態をいつでも把握でき、適切なタイミングで適切な対処行動をとれることで、薬物療法中においても日常生活が送りやすくなるように願っている。

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