大学生が生理やPMSなどの心身不調を隠れ我慢しない環境作り目指して「Carellege Action」スタート ツムラ

 ツムラは16日、同社が取り組む#OneMoreChoice プロジェクトとして、4月より大学生が生理やPMSなどの心身の不調を隠れ我慢しない環境づくりを目指して「Carellege Action」(ケアレッジアクション)をスタートすると発表した。
 Carellege は、CareとCollegeを合わせた造語で、「Carellege Action」に賛同する大学と連携し、大学生が無料で専門的なアドバイスを受けられる機会と場となる「ヘルスサポート」や、「大学生向け#OneMoreChoice 研修」を継続的に提供していく。
 これにより、大学生が心身の不調を隠れ我慢しない環境づくりを目指す。
 ツムラは、心身の不調を無理に我慢することなく、誰もがいつでも心地よく生きられる社会を目指して、#OneMoreChoice プロジェクトをスタートし、生理・PMS等の心身の不調に対する課題解決に取り組んできた。
 2023年3月に公表した『生理やPMSに関する大学生の不調実態調査』では、女子大学生の85.7%は、 生理・PMSの不調を日常的に我慢していることが明らかになった。さらに、女子大学生の61.8%は、生理やPMSの不調を「誰かに相談したい」と考え、無料で専門的なアドバイスを受けられることを望んでいる。
 そこで、心身の不調を我慢してしまう大学生が、我慢に代わる選択肢を選べる環境づくりをサポートするため、大学と連携し「Carellege Action」をスタートする。
 各大学の要望に応じ、大学生が無料で専門的なアドバイスを受けられる機会と場となる「ヘルスサポート」を提供するほか、#OneMoreChoice 研修を大学内で実施していく。「Carellge Action」の具体的な取り組みは、「次の通り。

①「ヘルスサポート」の設置:無料で不調を、気軽に専門家に相談できる機会と場を提供

 あまり口に出せない。だけど気になる…そんな心身の不調、カラダの不安や悩みを気軽に医師などの専門家に相談できる場所。それがCarellege Actionの「ヘルスサポート」である。 
 費用や保険証は必要なく、プライバシーの保たれたスペースで、医師などの専門家に、心や体の悩みを相談できる。些細なことでも大丈夫。大学生がアクセスしやすい場所に設置する予定で、気軽に立ち寄れる。利用は、各大学内などでお告知する。

 ※予約が埋まった場合は利用できない可能性もある。

 ※ヘルスサポートの開催は、大学との要望に応じながらの提供となる。

 ※診療所、病院ではないので、診察、診断、治療等は行わない。

②大学生向け#OneMoreChoice 研修:不調を無理に我慢して、いつも通りに過ごそうとする「隠れ我慢」。大学生のための、我慢に代わる選択肢を学ぶ

 自分の「隠れ我慢タイプ」を診断して、自分にあった「我慢に代わる選択肢」を専門家のアドバイスと共に学ぶ。今の不調や隠れ我慢だけでなく、社会に出てからのカラダの変化、妊娠や出産などライフステージごとの健康課題を知ることで、キャリア、ライフをどう自分らしくデザインしていくのかを、ワークショップを通して考えていく。
 研修を通して、専門家からの正しい知識とともに自分のカラダと改めて向き合うことで、漠然とした不安も減るかもしれない。
 また、周りにいる人たちの辛さを知ることで、隠れ我慢のない社会づくりにもつながる。
 今回、「Carellege Action」に賛同した大学は、芝浦工業大学、上智大学、東京経済大学、東洋大学。また、研究室単位では東京都市大学北見研究室も賛同している(2023年3月16日時点)。
 大学生の心身の不調や悩みに対し各大学と連携することで、大学生にとって本当に必要なサポートが何かを考え、大学生と共にアクションを推進し、誰もが我慢に代わる選択肢を取れる社会の実現を目指していく。

◆東京経済大学 キャリアデザインプログラム運営委員の北山聡准教授・小山健太准教授の コメント
 東京経済大学は、「キャリアデザインプログラム」の一環として、「Carellege Action」に共に取り組む。世界経済フォーラムが2022年7月に公表したジェンダーギャップ指数で日本は116位。相変わらず低迷しています。こうした問題を解消するためにも、これから社会で活躍する学生たちが、女性の健康課題について理解を深め、その対策について考えることは非常に重要だと考える。
 この「Carellege Action」を大学で実施することで、ジェンダー平等な社会づくりへの学生の参加意欲を高めることにもつながると考えている。

タイトルとURLをコピーしました