HALIX社とバイオ医薬品・原薬等の開発・製造受託サービスを開始 長瀬産業

プロセス開発からGMP製造・最終製剤まで一貫して対応

 長瀬産業は7日 、ウイルスベクターや組み換えタンパク質をはじめとするバイオ医薬品・原薬等の開発・製造技術を有するHALIX と国内の開発製造受託サービスの提供に関する基本合意書(MOU)を締結したと発表した。

 同社では、8日~10日までインテックス大阪で開催される医薬品・化粧品向け研究・製造展『第9回インターフェックスWeek大阪』においてセミナー登壇およびブース出展し、同サービスについて紹介する。
 近年、創薬業界では、ワクチンや抗体医薬品に代表されるバイオ医薬品の研究・開発、実用化が急速に進み、従来の創薬の主流である低分子医薬品から、新しい創薬モダリティを用いた医薬品開発が増加しており、これに伴って新たな創薬モダリティに対応する開発・製造技術へのニーズが高まっている。
 HALIXは、ウイルスやワクチン等のバイオ医薬品における原薬のプロセス開発から治験薬製造、スケールアップ、GMP製造による最終製剤(無菌充填や凍結乾燥等)までを一貫して行う開発・製造受託サービスを提供している。HALIXの特長は、次の通り。

◆バイオ医薬品分野における開発・製造実績で創薬の多様なニーズに対応
 COVID-19複製欠損アデノベクター、遺伝子治療用ウイルスベクター、腫瘍溶解性ウイルス、インフルエンザワクチン、モノクローナル抗体(バイオシミラー)、二重特異性抗体等。

◆哺乳動物細胞等の培養技術に基づいて、少量から商用スケール生産までが可能
 HEK293・CHO・VERO・PERC6・SF9などの哺乳動物や昆虫細胞を用いた接着あるいは浮遊培養

◆シングルユース技術(※2)による効率的プロセス開発および生産性の向上を達成

◆専門知識を有するスタッフが規制対応等をサポート
 
 一方の長瀬産業は、すでに中分子医薬品(ペプチド・核酸)の取り扱い実績を有しているが、今後は同契約を通じて、HALIXの強みであるバイオ製法による高分子医薬品分野にも事業を拡大させていく。
 これまで長瀬産業が培ってきた国内ネットワークや業界知見を生かして製薬会社向けに本開発・製造受託サービスを展開していくとともに、バイオ医薬品市場の新たなニーズの探索を進めていく。
 「商社」の枠を超えた、NAGASEグループとしての機能を生かしながら、人々が快適に暮らせる安心・安全で温もりある社会の実現に貢献していく。

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