塩野義製薬は、2022年11月24日~2023年2月19日までの新型コロナ経口治療薬「ゾコーバ」の使用状況や副作用に関する市販後調査の第6回中間報告を、同社医療関係者向けサイトで公表した。その間の推定使用患者数は3万2270人で、重篤な副作用報告は、アナフィラキシー反応1件、脱水1件、低血糖1件、間質性肺疾患1件、胃腸障害1件、横紋筋融解症1件、妊娠、産褥および周産期の状態1件、月経中間期出血1件、低体温1件、血圧低下1件の合計10件あった。
使用患者の年齢群別内訳は、10歳以上20歳未満2954人、20歳以上30歳未満5687名、30歳以上40歳未満6056人、40歳以上50歳未満6962人、50歳以上60歳未満5584人、60歳以上70歳未満2248人、70歳以上80歳未満1258人、80歳以上90歳未満1026人、90歳以上495人。年齢別では、20代から50代の使用が多く、全体の75.3%を占める。
副作用は、重篤症例10件、非重篤な副作用例数は554件。
554件の内訳は、神経障害100件(頭痛77件など)、胃腸障害321件(下痢161件、悪心82件、嘔吐32件など)、皮膚および皮下組織障害64件など。
また、現在、肝機能障害を有する被験者を対象とした臨床薬理試験を実施中で、市販直後調査において現時点で、中等度の肝機能障害のある患者へゾコーバを投与した症例が7例集積されている。現時点で副作用等の発現はない。