医用画像解析プログラム「Attractive」販売開始 長瀬産業

医用画像解析プログラム『Attractive』

 長瀬産業は13日、CT画像やMRI画像の解析ソフト等を開発するPixSpace(ピクスペース)(本社:福岡県)が提供する医用画像解析プログラム『Attractive』(アトラクティブ)を国内で販売開始すると発表した。
 医用画像解析プログラム『Attractive』は、CT画像やMRI画像から検査に必要な3D医用画像データをDeepLearningで効率的に抽出・処理し、様々な定量・定性項目を自動計算できるアプリケーション。
 医師が画像診断を行う際のデータ処理作業の時間を短縮することで、画像解析の効率化、および医療現場の負担軽減につながる。CT・MRI画像から血管や肝臓など特定領域を簡易に抽出・解析する機能を搭載する他、全身MRIやCT頭部、内耳MRI、大腸CT等の専用解析アプリケーションで多様な診断領域に対応可能だ。2022年12月にクラス2(管理医療機器)の認証を取得した医療機器で、医療現場でも安心して使用できる。Attractiveの特徴は、次の通り。

・最先端の研究をサポートする高度な技術を多数搭載

・DeepLearningを用いた先進的な開発環境によるソフトウェア設計

・医用画像解析現場のニーズにきめ細かく応える数々のアプリケーション

・多種多様なデータ連携(STLやVTKなどの出力、VR/XRへの連携、ナビゲーションシステムへの連携)

・動作環境の制限が少なくWindows、macOS対応、ユーザーの個人PCでも高速な表示・解析

・画像やアイコン等が表示された、直観的な操作性で初めての画像解析をサポート

 医療現場では、CT・MRI画像等の医用画像による的確な診断が必須となる。CT・MRI画像から3Dのような立体的な形状を作成するには膨大な数のスキャン画像をトレース、抽出、重ね合わせなど処理する手間と集中力を要する作業が生じており、医師個人への負担が大きいとされていた。
 また、このような作業負担によって効率的なデータ活用が進まず、特に難病や希少疾患の研究の障壁の一つとなっている。
 今回、販売展開するAttractiveは、DeepLearningを用いて画像抽出・解析を効率化するだけでなく、血管や臓器など多様な特定領域、データ活用方法に応じたアプリケーションを搭載し、医用画像解析現場のニーズに細やかに対応する。
 同製品は、主に病院・クリニック向けに販売展開する。長瀬産業およびPixSpaceは、同製品の開発・販売展開を通じて、医療における画像診断のさらなる進化、研究の質と作業性の向上に寄与し、人々の健康で豊かな暮らしの実現に貢献していく。

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