2023年1月中旬~2029年12月まで3回目の大規模母乳調査実施 明治

 明治は、3回目となる全国的な大規模母乳調査「母親の栄養摂取状況等と母乳成分および子どもの発育、発達、腸内細菌叢等との関連性評価(母子栄養研究)」を本年1月中旬から2029年12月までの期間で実施する。調査予定人数は母子1100組で、結果公表は、2025年以降随時行う。母子栄養研究HPは、https://www.boshieiyou-lb.com/
 明治は、今回の大規模調査をはじめとする母子栄養に関する多角的研究の推進により、母親と子どもの栄養に関する基盤情報を蓄積し、それらの成果をもとに、乳児用ミルク、幼児向け食品(フォローアップミルクを含む)、および栄養食品の開発、ならびに栄養情報の提供を行い、母子の健康に貢献していく。
 明治は、過去2回にわたり、大規模な全国母乳調査を行ってきた。1回目の母乳調査(1979年)では約1700名、2回目の母乳調査(1998-1999年)では4243名の人から大切な母乳を提供してもらい、母乳中のたんぱく質、エネルギー、ビタミン、ミネラルなどの濃度を明らかにした。
 これらの情報は、同社の乳児用ミルクの設計に反映するとともに、「日本人の食事摂取基準(厚生労働省策定)」における日本人母乳の基準値として採用されるなど、日本の赤ちゃんの成長を支える成果として活用されている。  
 今回、科学技術や母子を取り巻く社会環境が大きく変化した現代社会に対応する調査として、3回目となる大規模母乳調査「母子栄養研究」を実施する。
 今回の研究では、単に母乳成分の濃度を明らかにするだけでなく、同社のこれまでの母乳研究を発展させ、「母子栄養研究」として、母親の栄養摂取状況などと母乳成分および子どもの発育、発達、腸内細菌叢などとの関連性の明確化を目的としている。
 「母子栄養研究」概要は、日本全国の母親に協力して貰い、母乳の収集・分析を新たに行うことで、母乳の栄養成分組成が、前回調査時の分析値から変化しているかを検証する。加えて、新たに、母親の栄養摂取状況が母乳や子どもの発育などに与える影響評価に取り組む。研究内容は、次の通り。
・日本人母乳の栄養成分組成の変化の検証

・子どもの在胎週数と出生体重の違いが母乳の栄養成分組成に与える影響の評価

・母親の栄養摂取状況等と母乳成分および子どもの発育、発達、腸内細菌叢等との関連性の評価 

 同研究により、母親の栄養摂取状況などと母乳成分ならびに子どもの発育、発達、腸内細菌叢などとの関連性を明らかにすることができれば、その結果をもとに、さらなる乳児用ミルクの改良や国の基準値づくりへの提案が可能になる。
 さらに、同社は今回の大規模調査をはじめとする母子栄養に関する多角的研究の推進により、母親と子どもの栄養に関する基盤情報を蓄積し、それらの成果をもとに、乳児用ミルク、幼児向け食品(フォローアップミルクを含む)、および栄養食品の開発、ならびに栄養情報の提供を行い、母子の健康に貢献していく。

タイトルとURLをコピーしました