睡眠関連疾患のウェアラブルデバイス活用探索的研究で協業開始 アキュリスファーマと Four H

 アキュリスファーマと Four H は24日、日中に眠気を感じるナルコレプシーや閉塞性睡眠時無呼吸症候群(OSAS)患者を対象とするウェアラブルデバイスを活用した探索的研究を開始したと発表した。
 同研究は、睡眠に関わる社会課題の解決を目指す「睡眠エコシステム」構築の一環として協業について両者が合意したことに伴い実施されたもの。
 新しい製薬モデルを目指すアキュリスファーマは、治験・医療の DX(デジタルトランスフォーメーション)を促進している。今回、Four H との協業で開始する探索的研究では、治験に参加される被験者の主観的評価に加え、治験期間中ウェアラブルデバイスを着用することで、睡眠、活動、心拍等のデータを取得し、治験で取得する他のデータと併せて解析を行い、睡眠に関するデジタルバイオマーカーの特定を目指す。

 同探索的研究プログラムの特徴は、次の通り。

1、 ナルコレプシー、閉塞性睡眠時無呼吸症候群の客観的疾患理解、特徴(睡眠の状況、日中の眠気など)

2、 患者の主観的評価とウェアラブルデバイスで取得した客観的データを照合した AI 等を用いた解析

3、 今後の治験・臨床における妥当性・信頼性の高いデジタルバイオマーカー指標の生成

 従来の睡眠関連疾患の治験では例のないこれらの新しい取り組みにより、患者の睡眠状況の客観的理解、日中の眠気パターン分析、症状のない人との比較による睡眠・日中データの特徴抽出、日中の眠気発生の予兆検出などがアウトカムとして期待される。
 睡眠関連疾患を抱える患者における特徴的な睡眠のパターンは、客観的・経時的に把握することが難しく、患者自身の記憶と感覚に大きく依存するため、適切な診断と治療には様々な困難があるのが現状だ。
 今回の探索的研究では、今まで観測が難しかった患者ひとり一人の睡眠リズムの実態や生活パターンなどを把握することが可能になる。
 長期的には、疾患リスクの検知や眠気の予兆検知を通じた QOLや生産性改善にも応用できるデジタルバイオマーカー指標の生成、患者背景や治療目的に応じた個別化医療、在宅でも可能な質の高い疾患管理の実現など包括的な睡眠エコシステムの構築を目指す。

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