新型コロナ経口治療薬「ゾコーバ」市販後調査第3回中間報告 1月5日まで1万1867人に使用 塩野義製薬

 塩野義製薬は、2022年11月24日~2023年1月5日までの新型コロナ経口治療薬「ゾコーバ」の使用状況や副作用に関する市販後調査の第3回中間報告を、同社医療関係者向けサイトで公表した。その間の推定使用患者数は1万1867人で、重篤な副作用報告は、免疫系障害1件、胃腸障害1件の合計2件あった。
 使用患者の年齢群別内訳は、10歳以上20歳未満1077人、20歳以上30歳未満2329名、30歳以上40歳未満2216人、40歳以上50歳未満2638人、50歳以上60歳未満2037人、60歳以上70歳未満682人、70歳以上80歳未満391人、80歳以上90歳未満317人、90歳以上180人。年齢別では、20代から50代の使用が多く、全体の77.7%を占める。
 副作用は、重篤症例2件、非重篤な副作用例数は187件。
 187件の内訳は、神経障害30件(頭痛26件など)、胃腸障害127件(下痢65件、悪心24件、嘔吐21件など)、皮膚および皮下組織障害13件。
 現在、肝機能障害を有する被験者を対象とした臨床薬理試験を実施中で、市販直後調査において現時点で、中等度の肝機能障害のある患者へゾコーバを投与した症例が1例集積されている。副作用等の発現はなかった。

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