新型コロナmRNAワクチン 国内製造販売承認申請 第一三共

 第一三共は13日、同社が開発中の新型コロナmRNAワクチン「DS-5670」について、同日、新型コロナ感染症予防に係る追加免疫の国内製造販売承認申請したと発表した。
 同申請は、国内既承認mRNAワクチン(起源株)の初回免疫(2回接種)完了後の健康成人及び高齢者約5000名を対象とした国内P1/2/3試験結果に基づくもの。
 DS-5670は、同社が見出した新規核酸送達技術を用いた新型コロナ感染症に対するmRNAワクチンで、新型コロナウイルスのスパイク蛋白質の受容体結合領域(RBD)を標的にすることで、新型コロナ感染症に対する予防効果と安全性が期待される。また、冷蔵温度帯(2-8°C)での流通が可能なmRNAワクチンを目指している。
 第一三共は、より早期の製造販売承認取得を期すため、これまでに得られた非臨床、臨床、品質に関するデータをもとに、2022年9月より独立行政法人医薬品医療機器総合機構(PMDA)と事前評価相談を開始している。 また、日々変異を続ける新型コロナウイルスに対応するため、同社では、起源株ワクチン開発と並行し、DS-5670のオミクロン株対応ワクチンの開発を進めていく。
 なお、DS-5670の研究開発は、国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)の「ワクチン開発推進事業」及び厚生労働省の「ワクチン生産体制等緊急整備事業」の支援を受けて実施している。

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