塩野義製薬は4日、新型コロナ経口治療薬「ゾコーバ」(エンシトレルビル)について、韓国の食品医薬品安全処(MFDS)に新薬の条件付き製造販売承認申請を行い受理されたと発表した。同申請は、提携先のIldong社が「SARS-CoV-2による感染症」を適応として実施したもの。
Ildong社は、2022年11月22日の日本国内でのエンシトレルビルの製造販売承認取得1を受け、塩野義製薬が日本を中心にアジアで実施したP2/3試験データをもとに韓国内での承認取得を目指し、MFDSおよび韓国疾病管理庁(Korea Disease Control and Prevention Agency)との協議を進めており、3日にMFDSに条件付き製造販売承認申請を行い受理された。引き続き、韓国での早期実用化に向け、塩野義製薬グループはIldong社と緊密に連携し必要な支援を行っていく。
なお、同件が2023年3月期の連結業績予想に与える影響に関しては、今後、状況に応じて精査する。