ファイザーは、グレンジキャッスル工場への12億ユーロを超える投資を発表した。バイオ医薬品原薬の製造能力を倍増させ、数百人の新規雇用を創出する予定だ。
この発表について、アイルランド政府産業開発庁は、レオ・バラッカー副首相とともに歓迎している。今回発表された投資は、これまでファイザー社がアイルランドで行ってきた投資の中でも最大級のものとなる。
ファイザーのサイト敷地内に建設される新施設により、バイオ原薬製造能力は現在の約2倍になると想定される。また、今回の投資は、昨年、グレンジキャッスル工場がファイザー社のCOVID-19製造ネットワークに組み込まれた際に行われた4000万ユーロの投資に続いて実施されるものだ。
グランジキャッスル及びアイルランド国内の他のファイザーの製造拠点により、関節炎、炎症、がん、抗感染症、血友病、疼痛、脳卒中の分野で医薬品とワクチンを製造している。
ファイザーは、1969年にリンガスキディにアイルランド初の事業所を設立して以来成長を続け、過去53年間にわたって継続的に設備投資を行ってきた。現在、アイルランドで約5000人を雇用している。
◆レオ・バラッカー副首相のコメント
製薬部門は、アイルランド経済にとって重要な役割を担っており、今回の発表はファイザーがアイルランドでの事業拡張への意欲を示した素晴らしいニュースである。
ファイザーがアイルランドの施設で行っている業務は、世界中の人々の命を救い、余命を延ばしている。ファイザーのダブリンひいてはアイルランド全土でのプレゼンスがますます強化されることを大変うれしく思う。
◆メアリー・バックリーアイルランド政府産業開発庁暫定長官のコメント
ファイザーは、50年以上にわたってアイルランドで事業を展開している。今回の大規模な追加投資により、既に充実しているアイルランドでの事業と雇用にさらなる原薬生産能力が加わり、ファイザーのグローバル事業におけるアイルランドの戦略的重要性をさらにアピールするメッセージとなる。
さらに、同社のアイルランドに対する未来を見据えたコミットメントを示すものでもあり、投資先としてのアイルランドの変わらぬ魅力を証明するものでもあると認識している。
◆デレク・フィッツジェラルドアイルランド政府産業開発庁日本代表のコメント
ファイザーの発表は、イーライリリー、MSD、ホライゾン、イプセン等のグローバル製薬企業による大規模投資に続くものである。
アイルランドは、若くて多様な労働人口、高度な技能を有する人材、競争力のあるコストベースを誇っており、英語が公用語であることに加え、EU市場に強くコミットしていることから、アイルランドが選ばれたと考えられる。