英国PrecisionLife社と中枢神経系疾患新規治療標的・バイオマーカーの同定で共同研究開発契約締結 小野薬品

 小野薬品は14日、PrecisionLife社(英国)と中枢神経系疾患における複数の新規治療標的および患者層別化バイオマーカーの同定を目的とした共同研究開発契約を締結したと発表した。
 PrecisionLife社は、疾患生物学研究において深い知見があり、慢性疾患における新しいプレシジョンメディシン(最適医療)を目指すグローバルバイオテクノロジー企業だ。
 同契約締結に基づきPrecisionLife社は、独自の複合解析プラットフォームを患者データセットに適用し、小野薬品が指定する中枢神経系疾患において複数の新規治療標的および患者層別化バイオマーカーを同定する。
 また、PrecisionLife社は、小野薬品がその治療標的に対する臨床開発を最適に実施できるよう、治療標的の選定のための明確な理論的根拠とともに、遺伝学的検証、作用機序仮説、非臨床での検証試験、および患者層別化バイオマーカーを小野薬品に提供する。
 小野薬品は、PrecisionLife社が推奨する複数の治療標的から最適なものを選定し、その標的に作用する医薬品を全世界で開発・商業化する権利を取得する。

◆滝野十一小野薬品取締役専務執行役員研究本部長のコメント
 当社は、複雑な中枢神経系疾患の医療ニーズを満たすために新しい治療法を探索しているPrecisionLife社の独自の複合解析プラットフォームを高く評価している。
 PrecisionLife社との新たな提携により、効率的に新薬候補品を見出し、患者さんに新たな治療選択肢をお届けできることを期待している。

◆Steve Gardner PrecisionLife社最高経営責任者のコメント
 私たちの独自の複合解析プラットフォームから得られる新たな知見と小野薬品の幅広い医薬品開発の専門知識を融合することで、小野薬品と神経科学分野で協働できることをうれしく思う。
 この提携により、最も治療困難な中枢神経系疾患に対して、主要な患者さんのアンメットメディカルニーズを満たす新しい有効な治療選択肢をお届けできることを期待している。

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