ブリストル・マイヤーズ スクイブは16日、乾癬治療薬のチロシンキナーゼ2(TYK2)阻害剤「ソーティクツ」について、同日、薬価収載され販売を開始したと発表した。
同剤は、TYK2に選択性をもってアロステリックに阻害する国内で初めて承認された1日1回経口投与のTYK2阻害剤で、本年9月26日、「既存治療で効果不十分な尋常性乾癬、膿疱性乾癬および乾癬性紅皮症」を効能・効果として製造販売承認を取得した。薬価は、6mg1錠2770.90円。
TYK2は、細胞外からの刺激シグナルを細胞内に伝達するために働くリン酸化酵素(キナーゼ)群のひとつであるヤヌスキナーゼ(JAK)ファミリーの分子で、乾癬を含む自己免疫疾患の病態に寄与するインターロイキン(IL)-23、IL-12、I型インターフェロンなどの炎症性サイトカインの受容体に結合して下流にシグナルを伝達する役割を担っている
ソーティクツは、TYK2に対するアロステリック阻害作用により、これらのシグナル伝達経路を抑える。また、1日 1 回の経口投与で、用量の漸増や調節が不要である。
◆ジャン=クリストフ・バルランブリストル・マイヤーズ スクイブ代表取締役社長のコメント
乾癬治療には多くの選択肢があるが、既存治療で効果が不十分な患者さんや副作用などにより治療継続を断念せざるを得ない患者さんも多く存在する。ソーティクツは、そのような患者さんにとっての新たな選択肢となりうる治療薬である。患者さんに希望をお届けし、人生に違いをもたらすべく、私たちはこれからも革新的な医薬品の開発と提供に努めていく。