カリウム値が気になる人への食事・栄養管理可視化アプリケーションを開発 アストラゼネカ

 アストラゼネカは8日、AIを利活用したサービス開発を行うエクサウィザーズと共同で、食事を撮影するだけで簡単にカリウムを測ることができるアプリケーション AIフードスキャナー「ハカリウム」を開発したと発表した。
 高カリウム血症は、血清カリウム値が異常に上昇した状態を指す。日本では30万人1を超える患者が、主に慢性腎臓病の進行やその他食事などの影響により高カリウム血症を発症している。
 血清カリウム値が異常に高いと、致死的な不整脈や心停止を引き起こす場合がある。さらに、慢性腎臓病、透析、心不全等を背景疾患に持つ高カリウム血症患者さんの食事・栄養管理は、各種ガイドラインを踏まえた厳しい食事制限がかかるという実態がある。
 ハカリウムは、高カリウム血症の患者さんをはじめとした、カリウム値が気になる方やそのご家族が、食事・栄養の摂取量を可視化し、コントロールすることで、毎日の食事をより楽しんで貰うことを目的に開発された。
 患者と医療従事者の皆様における食事・栄養管理にかかる適切なコミュニケーションをサポートし、さらに、患者自身の自主的な栄養管理の一助となることを目指す。
 アストラゼネカは、慢性腎臓病、透析、心不全等を背景疾患に持つ高カリウム血症患者の食事・栄養管理のサポートに貢献し、一人でも多くの人が元気に長く人生を楽しんで貰うための活動に取り組んでいく。
 エクサウィザーズは、ヘルスケア領域で事業を展開されている企業と共同で、AIの利活用を通じて人々の健康に寄与する事業開発に取り組んでいる。今回のサービスリリースによりユーザーへのさらなる価値提供を目指していく。

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