急性腎臓疾患危機でインドネシアにホメピゾール200バイアル提供 武田薬品

ジャカルタ税関にて。当社からインドネシア保健省への寄贈受領の様子

 武田薬品は1日、武田インドネシアを通じて、エチレングリコール・メタノール中毒用剤であるホメピゾールをインドネシアへ提供したと発表した。
 インドネシアでは、小児の発熱治療に広く用いられているパラセタモールシロップを数回に分けて摂取した子どもの急性腎臓疾患(AKI)が増えており、許容濃度よりも高いエチレングリコールおよびジエチレングリコールの摂取が原因ではないかと疑われている。
 同社が提供した計200バイアルのホメピゾールは、10月29日(現地時間)早朝にインドネシアに到着し、保健省に引き渡された。
 2022年10月26日時点のインドネシア政府の情報によると、269人の子どもたちが急性腎不全に陥っていると報告されており、これまでに157名が死亡している。
 インドネシア政府による日本大使館および当社へのホメピゾール供給の緊急要請を受け、最優先でポメピゾールをインドネシアにお届けできるよう最善の対応を行った。

◆Andreas Gutknecht武田インドネシアジェネラルマネジャーのコメント
 インドネシアの子どもたちが苦しんでいることに深い悲しみを感じており、子どもたちとそのご家族に心よりお悔やみを申し上げる。
 保健省の要請に応え、この危機に対する政府の取り組みを支援できることを嬉しく思う。医療上必要性の高い未承認薬を必要としている子どもたちに迅速に届けるために、当社の関連部門、日本大使館、インドネシア保健省が多大な献身と協力をして頂いたことに心から感謝している。

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