視神経脊髄炎スペクトラム障害治療薬「ユプリズナ」 台湾で輸入販売承認取得 田辺三菱製薬

 田辺三菱製薬は17日、視神経脊髄炎スペクトラム障害(NMOSD)治療薬「ユプリズナ」について、連結子会社の台田薬品股份有限公司(本社:台湾台北市)が台湾における輸入販売承認を本年9月30日に取得したと発表した。
 台湾では、2021年11月にNMOSDが希少疾患に指定された。ユプリズナは、ヒト化抗CD19モノクローナル抗体製剤で、NMOSDに対する新たな作用機序を有する。
 抗体を産生する形質芽細胞や形質細胞を含むB細胞に発現するCD19というタンパク質に結合し、CD19陽性B細胞を循環血液中から速やかに除去する作用を持っている。
 投与間隔が半年に1回という利便性から、患者のライフスタイルにあわせた治療を可能とする。
 台田薬品は、新たに中枢神経領域の製品ラインナップを拡大することで事業基盤を強化し、ユプリズナを再発予防期のNMOSD患者に新たな治療選択肢として提供する。
 田辺三菱製薬は、ホライゾン(本社:アイルランド)から同剤を導入し、既に、NMOSD治療薬として日本および韓国で承認を取得している。また、重症筋無力症およびIgG4関連疾患について、ホライゾンと共同で日本を含むグローバルP3相臨床試験を実施している。
 なお、ユプリズナは、NMOSD治療薬として、米国およびEUではホライゾンが、また中国ではホライゾンの提携先が、それぞれ承認を取得している。

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