小野薬品は13日、日本生化学会2023年度「早石修記念 海外留学助成」対象者8名を決定した。同社では、日本の生化学会に多大な貢献をした故早石修名誉会員（2015年 12月 17日逝去）の国内外における功績を記念して設立された日本生化学会の事業「早石修記念 海外留学助成」に対して2017年度より支援を行っている。
2023年度「早石修記念海外留学助成」には 62名が応募し、日本生化学会留学助成審査会における選考の結果、8名が選出された。選出者および研究課題は次の通り（敬称略）。
◆坂上沙央里（Brigham & Women’s Hospital, Harvard Medical School）＝遺伝情報と多次元functional genomicsデータの統合解析手法の構築による免疫疾患機序の解明
◆樽谷愛理（University Medical Center Göttingen, Institute of Neuropathology）＝オリゴデンドロサイトにおけるαシヌクレイン病態形成機序の動態解明
◆宮本亮（デューク大学）＝マウス遺伝学を基盤とした希少がん発症機序の解明とそのモデル開発
◆竹内直志（理化学研究所 生命医科学研究センター）＝細菌遺伝子組換技術を応用した腸内細菌代謝物の新規機能解析手法
◆廣瀬亘（東北大学大学院医学系研究科消化器外科学分野）＝NRF2活性化食道上皮細胞の発癌メカニズム
◆栗木麻央（パスツール研究所）＝外眼筋に耐性を与える外眼筋幹細胞の特性の理解
◆嶋晴子（慶應義塾大学病院小児科）＝「ケモカイン・代謝環境の理解に基づいた骨肉腫を標的とする二重強化型CAR-T細胞創成」
◆福田渓（The University of Melbourne, Melbourne Integrative Genomics, Gallego Romero Lab）＝人種特有の免疫応答のクロマチン構造基盤の解明
