天然アナツバメの巣を活用した化粧品、サプリメントを展開するエムスタイルジャパンは29日、8日に開催したツバメの巣研究発表会にマハティール・マレーシア元首相が来賓として出席し、協業の可能性を示唆したとことを明らかにした。
同社は、「世界中に驚きと幸せを生み出す」を企業理念とし、ヒナが巣立った後、2度と使用されない100%天然アナツバメの巣を活用したサステナブルコスメ「BI-SU(ビース)」とペット用ブランド「MIRANEST(ミラネスト)」を展開。
ツバメの巣の効果効能に対して、科学的エビデンスを見出すべく、2017年に研究所を設立し、独自の研究とブランディングに力を入れている。
ツバメの巣に含まれる「シアル酸」は、別名、美と健康の司令塔とも言われ、主に免疫の調整、ウイルスなどの外敵の侵入の阻止、ホルモン合成、神経伝達、血液型の決定などの役割を担う。ツバメの巣のシアル酸は、ローヤルセリーの約200倍といわれている。
エムスタイルジャパンは、この「シアル酸」を含む天然アナツバメの巣のエキス化に成功し、2021年より九州大学農学部片倉喜範教授と共同研究を行っている。
医師でもあるマハティール氏はこの研究に高い関心を寄せ、「マレーシアや中国ではこのような研究は見たことがない。本研究は、マレーシアのツバメの巣市場の拡大に繋がる」と発言している。
消費地である中国のツバメの巣の市場規模は1兆円を超え、年々増加傾向にある。研究により「ツバメの巣」の価値を高めることは人々の健康・美容促進はもちろん、マレーシア現地スタッフの雇用やケミカルを使用した偽物のツバメの巣の撲滅、採取地の環境保護にも繋がる。
今後は、マハティール氏との協業も視野に入れており、さらなるツバメの巣市場の成長が見込まれる。