プロジェクトの推進役として「リカちゃん」がアンバサダーに就任!
日本イーライリリーは、8月1日より、円形脱毛症と向き合うプロジェクト「見る目を、変えよう。」を開始した。
円形脱毛症は、子どもから大人まで男女問わず発症することから誰もが正しく向き合う必要がある。日本では従来、円形脱毛症の発症原因として精神的ストレスが強調されてきたが、現在では、円形脱毛症の根本的な原因は、免疫の異常な働きによって引き起こされる「自己免疫疾患」と考えられている。
同社の調査では、「円形脱毛症の原因はストレスである」と考える人が約8割いる一方で、「免疫異常が原因」と認識している人は4人に1人の割合に留まっていた。
また、円形脱毛症の患者さんの多くが「心が弱い人間だ」と考え、自分自身を責めていることも明らかになった。こうした現状を踏まえて、円形脱毛症への“思い込み”を解き、世間からの視線に苦しむ患者を取り巻く社会を少しでも”思いやり”のある環境に変えたいとの考えの下、同プロジェクトを発足した。
また、プロジェクトのスタートに伴い、「リカちゃん」(発売元:タカラトミー)が同プロジェクトの推進役として公式アンバサダーに就任する。日本イーライリリーは、リカちゃんとともに、今後円形脱毛症に関する情報を発信することで、円形脱毛症に対する、“思い込み”を“思いやり”に変える一助となるべく活動を推進していく。同プロジェクトの特設サイト: https://www.lilly.co.jp/news/stories/mirume-wo-kaeyou
同プロジェクト発足背景には、疾患理解の不足が患者さんの不安や悩みを助長している可能性がある。日本イーライリリーは、「世界中の人々のより豊かな人生のため、革新的医薬品に思いやりを込めて」をOUR PURPOSE(使命)とし、患者さんだけでなく家族を含むすべての人々が幸せな生活を送れる社会に貢献することを目指している。
円形脱毛症は、自己免疫疾患であることから、発症の原因が患者本人にあるわけではない。だが、同社が行った調査から、円形脱毛症の患者が、見た目に顕著に表れる症状による辛さや苦しみを感じ、それにより人生やライフスタイルに影響を与えていることが明らかになった。
この調査結果を受け、日本イーライリリーでは、少しでも円形脱毛症で悩んでいる当事者の人や、当事者を取り巻く世の中の“見る目”の環境改善に寄与していくため、円形脱毛症に関する情報発信等の機会を提供していきたいという考えの下、同プロジェクトを立ち上げるに至った。
「見る目を、変えよう。」には、円形脱毛症という疾患と患者に対する社会の見方や行動、関連する様々なステークホルダーの人々の見方を少しでも変えたいという思いが込められている。
ロゴデザインで使用しているリボンは、キャンペーンの一貫したモチーフであり、患者さんの思いをつなぐ役割としてデザインされた。
また、イーライリリーのコーポレートカラーである赤色と「希望」を想起させる黄色を使用し、関わる全ての方々の未来に少しでも希望が生まれるよう、思いを込めた。
誰からも親しまれているリカちゃんだから、“変えられる”ことへの期待
リカちゃんは、子どもからおとなまで幅広く多くの方に親しまれてきた。そんなリカちゃんが発信する情報によって、円形脱毛症という疾患への思い込みと患者さんを取り巻く社会が変わっていくことを期待している。 さらに、リカちゃんの存在が、悩みを抱える患者さんに希望を与えてくれると考えている。
近年では、自身がつぶやくSNSの発信力も話題となっているリカちゃんだが、リカちゃんには公式アンバサダーとして、円形脱毛症の患者やステークホルダーなどに取材をしてもらい、情報発信をしてもらうなどの活動を予定している。
今回のプロジェクトでは、円形脱毛症の患者に寄り添っていく気持ちを込め、患者さんが着用するヘッドスカーフをリカちゃんも着用した。
ヘッドスカーフのデザインは、自身も円形脱毛症を患い、頭髪を失ったことをきっかけにヘッドスカーフを考案した角田真住市によるものだ。
◆ リカちゃんコメント
この度、「見る目を、変えよう。」プロジェクトの公式アンバサダーに就任したリカです!円形脱毛症という疾患のことを皆さんと一緒に学ぶことで、患者さんたちが少しでも自分らしく過ごせる社会をつくるお手伝いができればと思っている。
このプロジェクトのために制作されたヘッドスカーフを身に着けて、この疾患に対する理解を深めていきたいと思っているので、応援よろしくお願いします
◆角田真住氏のコメント
優しくあたたかな社会への想いを込めて、リカちゃんのヘッドスカーフを制作した。私は、2013年に多発型円形脱毛症を発症し、半年で約2/3の髪の毛が抜けた。
髪を失うことはとても衝撃的でときに心まで打ちのめされてしまうほどであるが、ヘッドスカーフをつけたときに友人からかけられた「かわいいね」「素敵だね」の言葉に気持ちを明るくすることがでした。
症状があっても、優しさや笑顔で周りとの関係を築いていけたら、優しくあたたかな社会になるのではないか。
日本イーライリリーは、同プロジェクトを企画するにあたり、一般生活者250人、円形脱毛症患者(過去も含む)47人を対象とした意識調査を実施した。「円形脱毛症に関する認識調査(2022年2月実施)」結果の概要は、次の通り。
【一般生活者調査】
・円形脱毛症の原因を「ストレス」と考えている人は、8割以上。
免疫機能の異常と知る人は、4人に1人以下。
・ 円形脱毛症の患者の脱毛部に視線を向けたことがある人は、4割以上。
【円形脱毛症患者調査】
・ 患者全体の約7割が、罹患していることを隠したい。特に女性の約8割が知られたくない。
・ 自分のメンタルの弱さを責め、他人の視線を避けるように。仕事や結婚にも影響。
◆円形脱毛症にかかっている(過去罹患者は当時)ことを周りに隠したいと思いますか?(単一回答)
◆円形脱毛症にかかった(過去罹患者は当時)ことで感じたこと・経験したことや変化