アッヴィは、免疫介在性炎症性疾患患者を対象とした「アッヴィ アートプロジェクト『PERSPECTIVES』(パースペクティブズ)」への作品を募集している。募集期間は、2022年6月1日~12月16日まで。
「PERSPECTIVES」は、免疫介在性炎症性疾患の患者に、疾患と向き合いながらも自身のPERSPECTIVES(視点、考え方、物の捉え方という意味)を通じて心とカラダ、症状の改善などから見出した日々の喜び、希望や目標などの疾患体験を表現して貰うアートプロジェクトだ。
患者の創作活動から生まれた作品を通して、より多くの人に疾患について知って貰う切っ掛けを作り、患者への理解につなげることを目的として実施するもの。
免疫介在性炎症性疾患は、免疫応答の調整不全により組織に炎症を生じる疾患の総称である。進行性かつ身体機能に負担・制限がかかる疾患が含まれ、心身に大きな影響を及ぼすケースもあると考えられている。
具体的な疾患として、関節リウマチ、尋常性乾癬、クローン病、潰瘍性大腸炎、アトピー性皮膚炎、シェーグレン症候群、全身性エリテマトーデスなどが含まれる。
同アートプロジェクトでは、募集テーマである「疾患と生きる。私の新たな可能性」に基づき、患者の視点で、自由な表現で創られた作品と、その作品の説明やエピソードも併せて募集する。応募している作品は、絵画、彫刻、立体造形、陶芸、写真、書道、手芸などジャンルは問わない。
審査は、美術家による一次審査後に、医師をはじめ関連患者団体の代表者も参加する二次審査を実施する。作品とともにその作品の説明やエピソードも併せて審査を行い、受賞作品を選出する。
同プロジェクトは、世界で200人を超えるアーティストが自己免疫疾患をアーティストの視点から作品として表現するプロジェクトとして2013年に開催された。
その後、日本独自の企画として、患者自身に作品を作成し貰うプロジェクトとして、2015年に再スタートし、今回で4回目の開催となる。
第3回までに、3歳から90歳までの幅広い年代にわたる患者から、延べ345作品の応募を得ている。
アッヴィは、免疫介在性炎症性疾患の患者が、自身の視点でどのように疾患と向き合い生きるかを捉え、アートを通じて表現、共有することが、疾患に対する社会の理解を深めることにつながるとの考えを示している。
同プロジェクトを通じて、ひとりでも多くの人が患者の思いを理解し、支援できるよう、今後も継続的なサポートを提供していく。