世界卵巣がんデーに合わせた疾患啓発活動を展開 武田薬品

 武田薬品は9日、今年の世界卵巣がんデーに合わせて、卵巣がん患者、家族および一般人を対象にした市民公開講座「もっと知ってほしい卵巣がんのこと」を、29日に認定NPO法人キャンサーネットジャパンと共催で開催すると発表した。 同社日本オンコロジー事業部では、患者支援団体ならびに医療関係者との協働を通じて、がん患者と家族が医療関係者との適切な対話による最良の治療やケアを選択をするためのアドボカシー活動を推進している。
 5月8日の「世界卵巣がんデー」は、2013年に世界中の卵巣がん支援団体のリーダーたちによって、疾患とその症状について啓発することを目的に制定されたもの。
 武田薬品では、アドボカシー活動の一環として、これまで卵巣がん領域において、卵巣がんと向き合う患者を支援するための取組みを進めてきた。『卵巣がんサポートナビ』では、卵巣がん患者さんのペイシェントジャーニーに沿って分かりやすく、症状や治療法、心のケアに関する紹介を掲載している。
 また、卵巣がん患者と医療関係者のよりよいコミュニケーションを支援するための冊子「わたしとはなす」を医療関係者と卵巣がん患者とともに開発。今回、卵巣がん患者が自由にダウンロードして使用できるように同社がん情報ポータルサイト「キャンサーペディア」に公開した。
 卵巣がんは、自覚症状が出にくく、かつ確立された検査方法がないため、早期発見が困難な疾患である。診断される多くの女性は、がんが進行してから発見される場合が多く、また、半数以上の人が治療後再発のリスクがあり、不安を抱えながら過ごしている。
 武田薬品は、引き続き、がん患者さんの気持ちに少しでも寄り添い課題解決につながるご支援ができるよう、患者支援団体や医療関係者の協働のもと、アドボカシー活動に注力していく。
            
 卵巣がん市民公開講座および卵巣がん患者さん向け冊子「わたしとはなす」の概要は、次の通り。

【卵巣がん市民公開講座】
◆名称:市民公開講座「もっと知ってほしい卵巣がんのこと」
◆日時:2022年5月29日(日)11:00-12:30
◆共催:キャンサーネットジャパン/武田薬品
◆対象:卵巣がん患者・家族・一般人

◆登壇予定者
・全体司会:松本裕子氏(医療キャスター)
・小林佑介氏(慶應義塾大学医学部 産婦人科学教室 専任講師)
・平沢晃氏(岡山大学大学院医歯薬学総合研究科 臨床遺伝子医療学 教授)
・鈴木牧子氏(NPO法人がんピアネットふくしま 理事長)
・太宰牧子氏(NPO法人クラヴィスアルクス 理事長)

【卵巣がん患者さん向け冊子「わたしとはなす」概要】

「わたしとはなす」は、医療関係者と患者が必要な情報を相互に共有し、協働して治療方針を決定する「シェアードディシジョンメイキング(協働意思決定)」をサポートを目的に、医療関係者、卵巣がん患者、同社がともに作成したもの。
 冊子を開くと、表紙・裏表紙で女性が向かい合う形になっており、「自分との対話」を表現している。
 同冊子の閲覧およびダウンロードのURLは  https://www.cancer-pedia.com/pamphlet/

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